「Clean Slate」で「白紙の状態、汚点のない経歴」を意味
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イディオム「Clean Slate」の意味
slateは「石版」の意味です。そして、昔は石版に様々な記録を記していたので、slate単独で「過去の記録」も意味します。
だから、イディオム「clean slate」は、slateが「石版」の意味でcleanだと「まっさら白紙の状態」、「過去の記録」の意味でcleanだと「汚点のない経歴」ということですね。
それを踏まえれば、「wipe the slate clean」というイディオム的表現が「新たに出直す」という意味になるのも納得です。the slate(過去)をwipe(拭う)してclean(きれい)にするのですから。
このイディオムは海外ドラマでよく使われます。というのも、人生を「白紙の状態」からやり直すという筋書きがかなりあるからですね。マフィアの幹部がFBIと司法取引し、大ボスを裏切る代りに片田舎で生活を新たにスタートするなんかが典型的な例でしょうか。残念ながら、直後に殺されるのですが(笑) 証人保護プログラム下でさえ殺されるパターン多め。
ということで、このイディオム「clean slate」が海外ドラマでどう使われているか、ちょっと見てみましょう。
『ブレイキング・バッド』での「clean slate」
麻薬調査官ハンクに自分の麻薬(メス)ビジネスを感づかれてしまったウォルターは、ハンクが麻薬作りパートナーのジェシーに近づいたのを見て焦ります。状況証拠だけしかないハンクに確実な証拠を押さえられたら身の破滅。そこでジェシーを呼びつけ、新しい人生を遠い町でスタートするよう親身になったふりをして忠告します。当然「clean slate」がピッタシなシチュエーションですね。ちなみに、このシーンの少し後に「turn over a new leaf」というイディオムも出てきます。こちらも「再出発」の意味です。
『ビッグバン★セオリー』での「clean slate」
盛り上がったレナードとペニーは結婚するためラスベガスへ向かいます。その途上、レナードは過去にある女性とキスしたと打ち明けます。罪悪感のあるレナードは、告白することで過去を清算したかったのですね。でも予想に反し、ペニーの反応は全く違うものでした・・・。「I want a clean slate (with you)」もよく出てくる言い回しで、「相手と一緒に再出発」というニュアンスです。
レナード: Well, like I said, we’re about to get married, and I-I want a clean slate. No secrets.
『プリズン・ブレイク』での「wipe the slate clean」
『プリズン・ブレイク』では冒頭に紹介した「wipe the slate clean」という言い回しが使われています。サラがマイケルに「過去のことはチャラ」にしようと提案する場面。刑務所の医者と囚人時代から考えると、この二人色々なことがありましたからね・・・(笑)
最後に
今回はイディオム「clean slate」を紹介しました。ほとんどの文脈で「過去の清算、新たな再出発」を意味していますね。
ところで、「clean slate」は似た表現と同時に使われることも多い感じです。例えば、
This job was a new start, a clean slate.
だったり、
It’s a fresh start. It’s a clean slate.
や
It’s time for clean slates and fresh starts.
等ですね。まあ、結局白紙に戻って再出発という意味合いです。
ちなみに、辞書で調べると、「シート」になってる「clean sheet」という同じ意味を表す表現も出てくるのですが、海外ドラマでは使われる率はかなり低かったです。95%は「clean slate」って感じです。
「clear slate」を自分の人生について使うことは無いかもしれませんが、海外ドラマにおいては典型的シチュエーションだし、それ故よく使われる表現になってますね。それでは〜
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