CIAはなぜ「クレヨン」で容疑者に供述させるのか?【お約束】
広告
海外ドラマでのクレヨン
今回は英語じゃなく、海外ドラマネタ。
クレヨン。あの、子供の時絵を描く時に使った道具ですね。昔は肌色の減りが一番早かったなあ。ちなみに、肌色という名称は問題になってましたね。
そんなクレヨンですが、海外ドラマの意外な場面で登場してたので紹介します。
『HOMELAND』でクレヨンの意外な使用法
場面は『HOMELAND』から。捕虜としたイラク過激派グループ「アルカーイダ」メンバーへの尋問シーン。男から情報を得るため、水1杯と筆記具を残しCIA捜査官は部屋を退出します。男は「お前の家族のことは面倒を見てやる」と言ったCIA捜査官の言葉と、テロ組織への忠誠の狭間で葛藤するというシチュエーション。こうやって疑心暗鬼にさせていくのは尋問の101ですね。それをキャリーが監視カメラ越しに見て呟くのです「そのクレヨンを早く掴みやがれ」と。
え? クレヨン?
なんで、クレヨン? クレヨンに何か特別な意味があるのでしょうか? CIA内の符牒とか? 白黒画面では分かりづらいので、場面を実際の尋問時に巻き戻してみます。
あら、本当に紫のクレヨンを渡しています(笑) つまり、上でキャリーが呟いたクレヨンは本物のクレヨンを指していたんですね。
さて、机の上の黄色いリーガルパッドは、海外ドラマを見てる人ならおなじみのものですよね。
でもさ、このパッド上にクレヨンで書くっておかしくない? 罫線に沿って書くと文字とか潰れちゃうじゃん(笑) しかも、絵を描けじゃなく組織の情報を書けとCIAは言ってるんです。だったら、鉛筆とかシャーペンでいいじゃん、ってなりますよね?
ここまでの状況説明でクレヨンである理由が分かった方は素晴らしいです。自分は、30分くらい考えてようやくその理由が分かりました。
ご自身で考えたい方は、ここで止まって考えてみて下さい。
クレヨンである理由
正解は・・・
武器とならないように
そうなんです。クレヨンじゃどうやっても武器にならないんですね。相手をぶっ刺そうとしても、刺さらないでクレヨン自身が潰れるだけ。その一方、鉛筆やペンなら頑張れば武器にもなるし、最悪の場合、自殺の道具として使われてしまうんです。尖ったもので頸動脈等の急所を突けばいいのですからね。相手は信心深いアルカーイダのメンバー。それを考えさせるため一人で部屋に残すわけですから、CIA側は準備も万端というわけです。
そう考えると、上の画面キャプチャで、水の入ったコップがプラスティック製な理由も分かりますよね。こういうのが点と点が繋がる瞬間です。
本物のCIAが実際こんな事してるかは定かではありませんけど、こんなにディテールに凝ってるなんて本当に素晴らしいですよね。まあ、ドラマの中ではこの後大変な事態になってしまうんですが・・・(笑)
いずれにせよ、海外ドラマは英語勉強だけじゃなく楽しむ方のエンタメとしても優秀だと思いますので、皆さんも気になった海外ドラマがあったら視聴してみてはいかがでしょう?
それでは〜
広告