海外ドラマで、緊急時なぜ都合よく「斧」があるのか?【お約束】
広告

映画・海外ドラマのお約束
映画・海外ドラマのお約束で、主人公が都合よく斧を見つけて窮地を脱出するというものがありますよね。チラッと部屋の隅を見ると斧が壁に設置されていて、保護ガラスを割って斧を取り出すというのが定番中の定番。

他にも、悪役が主人公を銃殺しようとした時に斧の存在に気づいて、「クックックッ。簡単に殺しては楽しくないな。もうちょっと楽しませてもらおう」とか言って、壁の斧を取って、引きずって主人公の元まで赴き、いたぶろうとして返り討ちにあうのもたまにあるかもしれませんね。
でもさ、これって日本人からするとすごい不思議なんですよね。
だって、斧⛏️ですよ、斧(笑)
普通に危ないじゃん! なんでそこにあるねん! しかも、なぜご丁寧に壁に設置されてるんだって。
この斧は実際あるもの
そこでその疑問を解消すべく調べたら、この斧って実は「Firefighter’s axe, fire axe(消化斧)」と呼ばれているもので、緊急時部屋に入るのに使われる普通にあるものだということが分かりました。
Firefighter's axe, fire axe, or pick head axe
しばしば鮮やかな色で色付けされる、緊急時に容易に識別できるよう。基本的な目的はドアや窓を打ち破ること。
It is often decorated in vivid colours to make it easily visible during an emergency. Its primary use is for breaking down doors and windows.
と、ちゃんとWikipediaに書いてありますね(笑)
pixabayでfirefighter axeで検索すればそれっぽい画像がヒットするので、間違いなさそう。

消化斧のお約束の結論
なるほど、ドアは簡単に蹴破れる気がしてましたが、それって映画の中だけのお話なんですね。現実的には、こういった消化斧で穴開ける必要があるってこと。そして、窓から入る場合も蹴破るほうが怪我する可能性が高いわけです。そんな時、この斧が大活躍するのですかね。
だから、学校や集合住宅なんかの廊下に設置してあるんですね。
毎年何十人もの命をこの消化斧が救ってくれているのだと考えると、次回から「なんでそこにあるねん!」というツッコミは控えようと思った次第です。
でもやっぱり、映画の中だともっぱら人を襲う凶器としてしか使われない気もしますが・・・(笑)
追記(TV Tropesの記事)
テレビのお約束を集めたTV Tropesの記事にもあったので紹介:
Deus Ax Machina
キャラが公共の建物に居て、何らかの理由で武器を探している。彼はヒーローで絶体絶命のピンチで自分を防護する必要があるのかもしれない。または悪役で、どんなに気が狂ってるかを証明しようとしてるのかもしれない。でも、どこに見つけられるんだ・・・?
単純:全ての公共の建物は消化斧が設置されている。学校や空港のすぐ手の届くところに武器があることが無責任かどうかなんて関係ない。全てのキャラがすべきことは、ガラスを壊して斧を入手することだ。アラームが鳴るだろうけど、誰が気にする?
A character is in a public building and for whatever reason, needs a weapon. He may be the hero in dire trouble and in need of a way to defend himself, or a villain who needs to prove just how Ax-Crazy he is. But where does he find one…?
Simple: All public buildings have fire axes. It doesn’t matter whether having a weapon in such easy reach would be irresponsible in that location, such as a school or an airplane. All the character needs to do is break glass, get ax. Sure, it might even set off an emergency alarm, but who cares?
これ見ると、全ての公共施設に設置とあるので、法律かなんかで決まってるんでしょうね。
それでは〜
凍った豆で冷やすのは・・・?↓
広告