シェルドンの「L字」ジェスチャー

シットコム『ビッグバン★セオリー』に面白い以下のシーンがありました。

親友レナードに付くのか、女友達ペニーに付くのかハワードから問われたシェルドンが、「自分はチームレナード」ということを示すのに、額のところに「L」の字を作って表現するんです。「L」はLeonardの頭文字ですから、日本人的には不思議なことはなんらありません。しかし、このシーン、実はスタジオに入ってる観客が裏で大笑いしてるんです。

シェルドン: Go team Leonard.
『ビッグバン★セオリー』で、シェルドンは額に手でLの字を作るジェスチャー
The Big Bang Theory [Credit: CBS]

なぜ大笑いしているのでしょうか? もちろん、この L字ジェスチャーが全く別のことを表しているからですよね(笑)

海外ドラマをたくさん見てる人なら、このジェスチャーには何度か出会っていることかと思いますが、いかがでしょう?

「L」字ジェスチャーの意味とは?

このジェスチャーについては、以下のWikipediaの説明が詳しいですね:

Loser (hand gesture)

「敗者(loser)」のジェスチャーは右手の親指と人差指を伸ばし、他の指は閉じることで「L」の字を作る。意味は「負け犬」を表し、通常相手を卑しめる目的で使われる

The loser is a hand gesture made by extending the right thumb and index fingers, leaving the other fingers closed to create the letter L, interpreted as “loser”, and generally given as a demeaning sign.

右手でやらないと「L」にはならないので注意が必要ですね。左利きの方はご注意を(笑)

さて、これを踏まえて、上の『ビッグバン★セオリー』のシーンをもう一度見てみると、観客がなぜ大笑いなのかが分かります。

「チーム・レナード=負け犬」と言っているに等しいからですね(笑)

この「負け犬」を表す「L」の字ジェスチャーはいろいろなところで登場しますが、上記Wkipediaの記事に非常に興味深い事が書かれていました:

The gesture is used in the logo of Glee to form the logo’s L.

なんと、ミュージカルドラマの『glee/グリー』で、この負け犬ジェスチャーがロゴで使われているのだとか・・・

そこで調べたら、本当にそうだった(笑)

『glee/グリー』のポスターで、Loserを表すジェスチャー
Glee [Credit: Fox]

なるほど、実際のドラマ『glee/グリー』の中でも、音楽合唱グリークラブは学校の階級では最下層ですので、この「L」の字がお似合いというわけなんですね(笑)

文化の違い?

ところで、日本ではあまり他人のことを「Loser(負け犬)」とは表立って呼ばない気がしますが、どうでしょう? アメドラを見てると、他人をLoserと貶すことが多いので(子供同士の喧嘩ですら)、そのへんは文化の違いなんだろうとは思ってますけどね。

それでは〜