オバマ前米大統領に学ぶ「can」と「be able to」の違い【文法】
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オバマ元大統領がトークショーのゲストに
オバマ前大統領がレイトショーの Jimmy Kimmel Liveに出たことがあるんですが、その中に文法の観点から非常に勉強になる会話があったので紹介します。
ちなみに、オバマが選挙運動中に使ったフレーズ「Yes, we can」とは違います(笑)
場面は、ホストのジミーが大統領が一体どんな生活をしているかと興味津々で聞いているところ。最初は料理について。夜、小腹が空いた時にサンドイッチを自分で作るのか? 料理はするのか?等。
運転についての質問
そして、唐突に車の運転のことを聞くんですね:
オバマは即答します。「I can not drive」と。
しかし、スタジオの空気が少しおかしいと察したオバマは、このセリフが間違って取られることに気づき、即座に訂正するんですね。「I’m able to drive」と。
スタジオは大爆笑の嵐です。
can = be able to??
これって、なかなか面白い会話ですよね。「can = be able to」と学校で習って、せっせと言い換えの練習をしてきた我々にとっては、かなり不思議じゃない? だって、can not driveと言った直後にbe able to driveと言い直しているんですよ。 英語の試験だったら0点です(笑)
でも、実はこれは間違っていないんですよ。
実は最初のcan notは意味は「できない」ですが、ここでは「許可されていない」のニュアンスが入っているんですね。だって、オバマは当時アメリカ大統領です。一人で運転して事故でも起こされたら、国家的な事件になってしまいます。だから、運転は周りから許可されていないんです。車乗る時は運転手が必ずいるんです。その意味での「can not」だったんですね。
でも、オバマは、can notだと「車を実際運転できない」と取られた可能性に気づいて、「be able to drive」と言い直しているんです。つまり、彼は車を運転する能力はあるんです。免許証も持っているんですよって言うための「be able to」なんですね。
助動詞「can」の意味
さて、ここから分かることは何でしょう?
実は、助動詞canは幅広い意味持っていて、そのうちの一つが能力のcanなんですね。
その一方、be able toは能力しか意味できないんです。
だからオバマ大統領はここで、誤解を招かない、意味を能力に限定できるbe able toで言い直しているんです。
こういう微妙な違いは、「can = be able to」という書き換えをしてるだけではなかなか身につかないんです。その意味でも、海外ドラマやYouTubeで一般人のリアルの会話に耳を傾けるのはおすすめなんです。
ということで、今回はオバマ前大統領にcanとbe able toの違いを教えてもらいました。be able toは能力のことに限定って、結構ためになったかと思いますがどうでしょう? それでは〜
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