冷静になって「Come to Think of It / 考えてみると」
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前々回くらいに「having said that / そうは言ったものの」と自説を変える時の表現をやったので、今回はそれに似た表現”考えてみると”を見てみます。
ブレイキング・バッド
みんな大好きBBからはスカイラーのセリフ。チンチンお爺ちゃんのところで拉致られてたウォルターは死に物狂いで逃げ出し、真っ裸でコンビニをうろつく健忘症のフリでとりあえずことを収めようとしますが、スカイラーは疑っています。そこでウォルターは早起きし、家族円満のために朝食を作ります。朝食サービスはうまくいき、食後音楽ネタで盛り上がります。
ウォルターはおどけてBoz Scaggsを教えてないなんて親失格と笑います。スカイラーはウォルターに合わせてBoz Scaggsと言いましたが、よくよく考えてみると彼女はBoz Scaggsのことをほとんど知らないのでした。話の流れからとりあえず頷いたけど、よく考えてみると知らないなんてよくありがちな日常シーン。
ウォルター: Boz Scaggs. There's another one.
スカイラー: Boz Scaggs.
ジュニア: Whoever they are. Bye. Thanks for breakfast.
スカイラー: Bye.
ウォルター: You're welcome. Tell Louis to drive carefully.
ジュニア: All right.
ウォルター: Our son doesn't know who Boz Scaggs is. We have failed as parents.
スカイラー: Come to think of it, I barely know who Boz Scaggs is.
Breaking Bad/Season 2/Episode 4
フレンズ
みんな大好きフレンズからはフィービーと恋人のマイクの会話。フィービーがクロスワードパズルをしていてマイクにペルーの首都を聞きます。当て推量をするマイクですが、フィービーから解答するのに十分なヒントを得られると、come to think of itです。クロスワードは横から盗み見して早解きすることで頭がいいという記号としてよく使われますが、ここでは逆に頭が悪いこととして使われていますね(笑)
フィービー: Phoebe: "Hey, Mike, what's the capital of Peru?
マイク: Lima.
フィービー: No. It starts with a V and ends with an X. And hopefully with a T-O in the middle.
マイク: You know, come to think of it, the capital of Peru is Vtox.
Friends/Season 9/Episode 12
ギルモア・ガールズ
みんな大好きギルモア・ガールズからは一番最初のエピソード。まだローリーとレーンが同じローカル高校に通っていて、帰りにレーン宅に寄ったところ。母のキムが今日の出来事を聞くと、レーンは知る限り何もないとの答。ここで、Not that we know ofは私達の知ってる範囲ではNoという否定の仕方。私たちの知らないところではYesかもしれないけれど、知る限りはNo。するとローリーはcome to think of itで、一人火照ってた子が居たと混ぜっ返します。ここではThoughがあるので、反対のことをこれから言うのはより明確です。
キム: How was school? None of the girls get pregnant, drop out?
レーン: Not that we know of.
ローリー: Though come to think of it, Joanna Posner was glowing a little.
キム: What?"
レーン: Nothing, Mama. She's just kidding.
キム: Boys don't like funny girls.
ローリー: Noted.
Gilmore Girls/Season 1/Episode 1
最後に
最初に言ったことと違うことを言う場合に使うのでhaving said thatとほぼ同じです。ローリーの場合のように自分が直接言っていない場合にもこちらは使えますね。それにしても、having said thatの分詞構文だったり今回の省略(When I ) come to think of itだったり、パターンがありすぎます。自分の言いやすいフレーズを地道に覚えていくしか無い。
(追記)同じ意味のNow that I think about itの記事を書きました。
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