句動詞 Stand Up / 待ちぼうけを食らわす、約束をすっぽかす
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多分英語を習い始めて最初に習う句動詞がstand upですね。英語の先生がstand up, everybodyとか言うのがお馴染みのシチュエーション。意味は当然"起立"です。しかし、ドラマの中のstand upはこの起立の意味で使われることはあまり多くない感じです。逆に本記事タイトルの”待ちぼうけを食らわす”の意味がほとんどだと思います。例えば、デートの待ち合わせをして時間になっても現れないのが典型的なシチュエーション。待ち合わせ場所でずっと立たされている状況を想像すれば、何故stand upが使われるのかも納得行くのではないでしょうか。早速ドラマの実際のセリフで使われ方を確認してみたいと思います。
フレンズのチャンドラー
いつものカフェで椅子に座ってる女性に声をかけるチャンドラー。実は彼女のデート相手が現れないのを知っているのでした。なんで知っているのか訝しむ女性に、チャンドラーは奇妙な感覚で察知したと伝えます。チャンドラーは君との約束をすっぽかす男は最低なやつと言っていますね。
チャンドラー: Listen, I have to... I have to confess something.
女性: Yes?
チャンドラー: Whoever stood you up is a jerk.
女性: How did you...
チャンドラー: I don't know. I just had this weird sense. But that's me, I'm weird and sensitive. Tissue?
女性: Thanks.
Friends/Season 2/Episode 5
This Is Usのジャック
ジャックのフラッシュバックから。ここは叙述ミステリーっぽくなっているので、ネタバレにならない範囲の引用にします。 ジャックは他の女性に待ちぼうけを食らわします。デートをすっぽかしたんですね。結局その女性が誰だかは分からずじまいなのでした。wonderが現在形なので今も分からずじまいです。
ジャック: I stood the other girl up. I wonder who she was.
This Is Us/Season 1/Episode 18
NYボンビー・ガールのマックス
2 Broke Girlsからはstand upだらけのシーンを見つけました。長いけれど面白いので全部引用します。 20分経ってもデート相手が現れないのでキャロラインは動揺します。マックスは状況からすっぽかされたねと言います。ここでno-showは”約束したのにやってこない人”です。元お嬢様のキャロラインはすっぽかされるなんて初めてなのでそんなわけはないと考えますが、もしかしてこれってすっぽかし?と更に動揺。キャロラインが初めての経験で動揺してるのを察知したマックスは、すっぽかしではない、男は遅れる生き物、と自身の経験を語りだします。曰く、私なんて三日間も待ったことがあるわよ。そしたら三日後身代金片手に現れて、冷蔵庫生活から開放されたわ。よし分かった。(待ってれば現れるんだから)約束をすっぽかされる人なんていないのよとエスカレートし、極論でしめます。 ここで冷蔵庫はそのくらい狭い場所と言う意味でしょうが、社会の底辺出身のマックスだと本当に冷蔵庫で雨露を凌いでいた可能性も否定できません(笑)
キャロライン: 'cause he's already 20 minutes late.
マックス: 20 minutes late? That's a no-show. You've just got stood up. You got stood up something awful.
キャロライン: I did not get stood up. I've never been stood up. In fact, I wouldn't even know if I was being stood up, because that's how little I know about being stood up. Am I being stood up?
マックス: No, you are not. Guys are always late. I once waited three days for a guy. But he showed up with the ransom money, and you don't see me living in a fridge anymore. Okay, fine. Nobody got stood up.
2 Broke Girls/Season 3/Episode 8
最後に
いかがでしょうか? 待ちぼうけのシーンはドラマ・コメディで頻出のシチュエーション。そして必ずと言っていいほどこの句動詞が使われます。待ちぼうけを食らった場合は、受け身にしてget stood upですね。フレンズの映像からも分かるように、例え座っていても待ちぼうけを食らったらstand upです(笑) ちなみにstand-upとハイフンで繋いで名詞化すると、舞台で立って漫談するコメディアンの意味にもなります。
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