この表現はIt's やThat's なんかと一緒に、その行動が「あなたらしい」ことを表現する時に使われる感じです。別にyouだけでなく、herでもhimでも人ならなんでもOK。人を見殺しに出来ない優しい主人公が、炎に包まれる家の中に赤ちゃんを助けに戻ったら、ヒロインが涙しながら「That's so you.」と言う感じでしょうか。感傷的なBGMと共に、スローモーションになれば完璧ですね(笑) それでは、海外番組内での使われ方を見てみたいと思います。

『フレンズ』から

ハロウィンパーティーはコスプレすることになったフレンズから。みんな仮装しますが、ジョーイだけ普通の姿で現れます。しかし、自分はチャンドラーのコスプレをしていると言い張ると、フィービーがあなたらしいと言ってくれます。確かに服装がチャンドラーっぽいですが(笑)

モニカ: You didn't dress up either?

ジョーイ: Yes, I did. I'm Chandler.

チャンドラー: Dude, what happened? How is that me?

ジョーイ: I'm Chandler.

フィービー: That is so you!

Friends/Season 8/Episode 6

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Friends [Credit: NBC]

『NYボンビー・ガール』から

ダイナーオーナーの水槽を掃除するキャロラインは、魚のフンを捨てる際、魚も一緒に捨ててしまいます。一番高価な魚だったことから、私っぽいとします。元々お金持ちだっただけに、失敗するときまで、高価なもので失敗しちゃうキャロラインです。こんな感じで、この表現は自分にも使えますね。

キャロライン: I feel like there was a fish in that last one.

マックス: Yup.

キャロライン: Oh, no, it's the expensive one! That's so me.

2 Broke Girls/Season 4/Episode 3

『ギルモア・ガールズ』から

先生と生徒の親という関係のマックスとローレライは、このまま付き合いを続けるべきかどうかマックスの学校で議論します。続ける方法があるはずというマックスと、娘ローリーのために別れるべきというローレライは平行線を辿ります。ある、ないの言い合いの末、ローレライがこれじゃ高校に居るみたいと言って、直後に高校に居ることに気付くというドラマにありがちなシチュエーション。マックスはシャレには見向きもせず、その決断は君っぽくないと、so not youで伝えます。notの位置が特殊ですね。やりたいことをやらないのはローレライじゃないですから。

マックス: There has to be.

ローレライ: There isn't.

マックス: There is.

ローレライ: No, there isn't.

マックス: Yes, there is.

ローレライ: What are we, in high school? I know we are in high school.

マックス: This is so not you.

ローレライ: You don't know everything about me.

Gilmore Girls/Season 1/Episode 11

最後に

以上のように、「so you」で「あなたっぽい」という意味になるこの表現。youを形容詞のように使っていますね。大の甘党の友達が、おしるこ抹茶プリンチーズケーキあんみつパフェ(あるのか?)を頼んだら、是非とも使ってみたい表現です(笑)