Netflix『デッド・トゥ・ミー ~さようならの裏に~』の感想
広告
(追記)シーズン2決定です。良かったー
いやー、偶然の一致とは恐ろしいもので、数日前に紹介した英語表現「dead to me」がネットフリックスのオリジナル海外ドラマのタイトルで、しかも翌日公開予定だったとは全く知りませんでした(笑)
記事公開後異様にアクセスがあって、調べたら同名の海外ドラマも公開されていて驚いた次第です。ググって記事にアクセスした人には大変申し訳なかったですね。だって、海外ドラマの「デッド・トゥ・ミー」の内容には一切触れず、英語表現「dead to me」について述べているだけでしたから。みんなズコーってなったでしょうね(笑)
そこで、これも何かの縁・一期一会ということで、私も「デッド・トゥ・ミー ~さようならの裏に~」を観てみることにしました。こういう意外なキッカケで見始めるも悪くはないはず。ところがどっこい、これが予想に反してなかなか上質のダークコメディだったのです。以下ネタバレ少しあり。
物語は、主人公のジェンが隣人からお悔やみの言葉と料理のおすそ分けを受けているところから始まります。視聴者は、ジェンの夫がひき逃げされ死んだことと、ジェンの性格がかなり歪んでいるのがこのシーンで分かります。というのも、
隣人: あなたがどんなに辛い状況に置かれているか想像もできませんわ
ジェン: あら、あなたの夫がひき逃げされ、もがき苦しみながら死んだと想像してみればできるわよ
という具合(笑)
そんなジェンが教会主催のサポートグループで一人の女性ジュディと出会ったことから、運命の歯車が大きく回り始めます。
ジュディの方も愛する人スティーブを亡くしたということで、二人は深夜に電話で悩み事を相談する仲に。そして、すっかり意気投合してからは、二人の関係は大親友(BFF)といった感じで、電話友達以上になります。例えば、ジェンのストレス発散にジュディが付き合ったり。その方法が、大音量でデスメタルを響かせながら夜の街をドライブというのが笑えます。かと思うと、衝突痕のある怪しい車を路上で見つけるたびに停車しては、車をチェックするジェンだったりもします。愛する夫をひき逃げした犯人を捕まえようとする健気な努力。
そんな折、サプライズとばかりジュディ宅を不意に訪問するジェンなのですが・・・。この種のサプライズが良い結果が生んだ試しは海外ドラマ・映画史上一度もなく、当然ここでも生みはしません(笑) 呼び鈴押すと、なんとスティーブが玄関から出てきたのです(笑) あの死んだことになっているスティーブ。そのことで、女性二人の関係は絶交(dead to me)状態に。
その後、ストーリーはジュディが隠すある秘密を軸に、二人の奇妙な関係を描くんですけど、まず言えることは脚本が素晴らしい。ストーリーに全く飽きがこない。ジュディの秘密はエピソード1早々視聴者に明らかになるのですが(かなりpredictable)、付随する新たな事実が各エピソード毎に明らかにされるので、物語の結末がどうなるか視聴者に予測することは困難です。ちょっとした事実の暴露でいままでの前提が二転三転するところが面白いし、そして心地よい。さらに、所々に挿入される音楽も物語に彩りを添えてくれます。選曲もこれまた凝ってました。また、舞台が海岸沿いの高級住宅街なので景色がいいんです。海に沈む夕日の絶景など、こんなところに住んでみたいなーと思わせてくれます。ただ、8億円とかリアルな値段が出てくるので、その瞬間現実に戻されちゃいますけど(笑)
一応、最後はシーズン2に続く終わり方ですけど、約30分が10エピソードの5時間。映画館でハズレの映画見るくらいなら、断然このデッド・トゥ・ミーがおすすめって感じです。週末イッキ見(binge watching)するのが良いと思います。IMDbでの現時点での★8.5は、後で徐々に落ちることを織り込んでもかなりの高評価。
全10エピソードを見終わったら、何が「dead to me」なのか考えてみるのも面白いかもしれませんね。このドラマが「dead to you」になることがないことは私が保証します(笑)
広告