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今回紹介する「○○ don't do themselves」は誰かがやらなきゃいけない際によく使われる表現。特にイディオムってわけじゃないけど、かなり英語っぽい言い回し。使い方は下の例を見てもらえればすぐわかります(笑):

友達: 遊びに行こうぜ

あなた: 今日はごめん。宿題はひとりでに片付かないから

つまり「自分が宿題をやらなきゃいけない」というわけですね。

母親: おもちゃはひとりでに片付かないわよ

つまり、「お前が片付けなくちゃ誰も片付けない、片付けろ」と暗に言ってるわけですね(笑)

ということで、海外ドラマからこの表現の使われているシーンを抜粋してみます。

『名探偵モンク』から

モンクは親友の刑事から捜査依頼を受けますが、それが歯医者に関連してるため(彼は歯医者嫌い)、用事を作って忙しく見せかけます。そして依頼を拒否。曰く、フィルターはひとりでに交換しない=自分がフィルターを交換するしかない=忙しいから捜査できない、という図式です(笑)

モンク: I have to read this whole file. That's about 120 pages. And I just found a typo, by the way. And I have to replace the lint filter on my dryer. Filters do not replace themselves.

Monk/Season 4/Episode 15

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Monk [Credit: USA Network]

『ママと恋に落ちるまで』から

帽子型のビルの設計をしているテッドは、なかなか資料がまとまらず、誕生日も仕事です。マーシャルに屋上に来いと誘われても、「帽子型ビルはひとりでに設計されない」とあくまで仕事をする気です。ここも忙しいというニュアンスですね。

マーシャル: It's your birthday. Come up to the roof and have a beer with me.

テッド: No can do. Presentation is tomorrow. Hat buildings don't design themselves.

How I Met Your Mother/Season 4/Episode 24

『SUITS/スーツ』から

マイクが「うちの会社ってIT部門があるの?」と驚くと、秘書のドナはコンピューターはひとりでに動かないとし、コンピューターをお守りする担当がいることを示唆します。「ただしスカイネットが動くまでは」とドナがとぼけると、サラ・コナーの物まねをするマイクです(笑)

マイク: We have an IT department?

ドナ: Well, the computers don't run themselves. At least until Skynet goes active.

マイク: Sarah Connor.

Suits/Season 1/Episode 9

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Suits [Credit: USA Network]

最後に

今回は「○○ don't do themselves」というパターンの表現をみてみました。自分がやらなければならないということを匂わすのに使われていますね。後はスーツのマイクのように、あって当然(take something for granted)と思ってる物知らずに教える際とか。

冒頭にこの表現は英語っぽいと言いましたけど、多分日本語でも同様の言い方がある気がします。すぐには出てこないんですけど。自分は祖母にそんなこと昔言われた記憶ありますので。宿題はひとりでに終わらないとかなんとか。

ドナのスカイネットじゃないですけど、個人的にはAIなんかが発達して、ひとりでに勝手に終わってくれる世界を望んでしまいます。 このブログがひとりでに書かれるならどんなに素晴らしいことか!(笑)