子供にはおなじみ、「It」に「(鬼ごっこでの)鬼」の意味
広告
「it」で鬼ごっこの「鬼」の意味
itに「鬼」の意味があるのを知ってる人は、かなりの英語通だと思います。
it
遊び場の鬼ごっこで他者を追いかけて捕まえようとする人物。
The person who chases and tries to catch the other players in the playground game of tag.
通常、子どもたちが鬼ごっこしてるシチュエーションで出てくる感じです。例えば、鬼が相手にタッチして
You’re it.
というのが典型的な使われ方。
でも、日常英会話では大人たちがおどけて使うことも当然あるわけですね。
『ウォーキング・デッド』での「it」
例えば、『ウォーキング・デッド』の次のシーンでは、リックたち一行が疾病対策センターにたどり着いたところ。施設に誰もいないことを不思議がってリックが尋ねると・・・、一人残った科学者は「I’m it.」。この訳は初見だとなかなか難しいですが、今回のitの意味を知ってれば、自虐的に「自分が鬼(でみんな逃げていった)」と言ってるのが分かりますね。
科学者: I’m it.
『ビッグバン★セオリー』の「it」
他にも、『ビッグバン★セオリー』では、シェルドンがラジ家で居候しますが、シェルドンのウザさに嫌気が差したラジは、ハワードにシェルドンを突きつけます。その際のセリフが「Tag. You’re it.」つまり、ここなんか、そのまんま鬼ごっこ(tag)。「捕まえた。お前が鬼の番(=シェルドンのおもり)」というわけです(笑)
『フレンズ』の「it」
ジョーイの姉妹の名前を間違えて大変なことになるチャンドラー。そこに運悪くジョーイがやってきます。すかさず「You’re it」と言ってから、「逃げて隠れろ」です。この場にジョーイがいて欲しくないということですが、ジョーイが「鬼」なら、隠れるのはチャンドラーですよね(笑) そこまで頭が回ってないということですけど。
最後に
今回は 「it」に鬼ごっこでの「鬼」の意味があることを見てみました。といっても、覚える必要はあまりないですね。出てくる頻度はかなり低いので。逆に、この意味での「it」の使われ方に遭遇したらラッキーくらいだと思います。
たしか、ディズニーの『怪奇ゾーン グラビティフォールズ』等には出てきたはずなので、子供向け番組だと遭遇する可能性は大かもしれません。そういう意味では、子供向け番組と侮るなかれ、お約束の語彙を知ってないと理解が意外と難しかったりしますよね(笑) 自分の場合、子供向け番組は舌足らずな言い回しが苦手で、大人向けより理解が大変のことが多いです。
なお、日本の昔話に出てくるような「鬼」は「fiend」と訳されることが多いようです。今回の「it」はあくまでも鬼ごっこでの「鬼」役の意味で、一律に「鬼=itではありません」のであしからず。コンテキストが重要です。それでは〜
広告