レイチェル: Let me tell you some things I learned working at the coffeehouse. First, the customer is always right.
『フレンズ』で、レイチェルがジョーイにウェイター業務のレクチャー
Friends [Credit: NBC]

「The Customer is Always Right」の意味

フレーズ「the customer is always right」は、海外での客商売ビジネスにおけるモットーみたいなもので、「お客は常に正しい」の意味。つまり、客が間違ったことを言うことはないんだから、スタッフは客からの苦情や意見は誠意を持って真剣に対応しなければならない。

上で出した『フレンズ』のシーンは、レイチェルがウェイターとしてバイトしだしたジョーイに自分が何を学んだかを語るところ。最初にこのモットー「the customer is always right」を出すところを見ると、ガンターが教えたんでしょうかね?(笑)

いずれにしても、こんな喫茶店のウェイトレですら覚えさせられるのが「the customer is always right」なんですね。

Urban Dictionaryでの「The Customer is Always Right」の意味

辛辣な説明で有名なUrban Dictionaryでの意味も見てみましょう。

これは小売業界の格言、そこでは顧客が第一の優先事項だ。この文は論理的に間違っている、何故なら客がウソを付くことを仮定していないし(客はする、すこぶる)、現実的でない期待をするし(客はする、すこぶる)、馬鹿げた要求をするし(客はする、すこぶる)、なんの理由もなく店員をいじめたりもする(客は・・・分かるでしょ)。その結果、この考え方により、多くの、多くの、数多くの客が権利があると勘違いした間抜けとして行動することに繋がる。何故なら、客はこの格言により何でも欲しい物を得られると考えるからだ。

A maxim in the retail industry wherein a customer is first priority. The sentence is a logical fallacy because it never assumes that a customer can lie, (They do. A lot.) have unrealistic expectations, (They do. A lot.) make ridiculous demands, (They do. A lot.) or even flat-out abuse the staff member in question just because. (They… Well, you get the idea.) As a result, this mindset has led to many, many, MANY instances of customers acting like entitled jackasses because they think it will get them what they want.

ということで、abuseされた小売業界の人の悲鳴が聞こえてきそうな文章になってますね(笑)

TV Tropesでの店員をいじめる客のお約束

この店員をいじめる客というのは、コメディ等での定番ネタで、テレビのお約束を集めたTV Tropesでも言及があるくらいです。

Unsatisfiable Customer

店員を見くびって虐待する悪夢の客。特にレストランで悪名高い。しかし、いろいろな販売店やサービス業でも見受けられる。この客は格言「the customer is always right」を完璧に心に刻んでいて、「全ての店員は間違っている」という極限にまで達するのだ。

A nightmare customer who belittles and mistreats service staff. Particularly notorious in restaurants, but can make an appearance in any kind of sales or service establishment. This customer takes the maxim of “the customer is always right” completely to heart, to the point where it reaches the extreme of “all workers must be wrong.”

と、この格言を更に発展させ、周りはみんな間違っているところまで達観するのだそうです(笑)

ジミー: Whatever happened to “the customer is always right”?
『ベター・コール・ソウル』で、ジミー
Better Call Saul [Credit: AMC]

「The Customer is Always Right」の語源と日本語「お客様は神様」

ところで、これを我々は笑ってはいられなくて、実際日本にもこれと同様の「お客様は神様」があるじゃないですか。しかも、Wikipedia英語版の「The Customer is Always Right」の記事にしっかり紹介されちゃっています(笑)

The customer is always right

while in Japan the motto “okyakusama wa kamisama desu” (お客様は神様です) meaning “the customer is a god”, is common.

なお、このWikipediaの記事にはこのフレーズの出どころも書いてありますね:

The customer is always right

先駆者で成功した小売業者達ハリー・ゴードン、ジョン・ワナメイカー、マーシャル・フィールド等によって、このフレーズは大衆化された。彼らは、客が裏切られた騙されたと感じないよう客の不平不満は真剣に扱わなければならないことを支持した。

It was popularised by pioneering and successful retailers such as Harry Gordon Selfridge, John Wanamaker and Marshall Field. They advocated that customer complaints should be treated seriously so that customers do not feel cheated or deceived

ということで、当時はモンスターカスタマーが出てくるとは想像もしなかったんでしょうね。彼らが原因で、現在の小売業の店員は客の扱いに苦労しているというわけです。

最後に

今回は海外における客商売での格言「the customer is always right」について見てみました。結局、客は常に正しいということで、日本における「お客様は神様」と同じようなもんですね。ただし、この格言を逆手に取って暴れる傍若無人な客が居るのは日本とは少し状況が違うところかな?(日本でもentitled jackassesは既にいるのかも?)

ちなみに、alwaysは100%、例外なしの意味なので、この副詞が付く文はalways間違っている気がします。

それでは〜


モンスターカスタマー「Karen」↓