海外番組『Nathan for You(ネイサン・フォー・ユー)』とは

『Nathan for You(ネイサン・フォー・ユー)』の番組宣伝ポスター
Nathan for You [Credit: ]

日本では馴染みのない海外番組『Nathan for You』を一言で言えばドキュメンタリーの皮を被ったコメディ。カナダのビジネススクールを卒業したネイサンは、地元の中小企業向けコンサルタントをしている。いろいろな相談を受けアイデアを出すネイサン。最初の発想の出発点はビジネススクールで習ったことから始まるのだけど、彼の純粋でそして強烈な個性が最終的に提案するものを奇想天外・斜め上にしてしまう。そして、そのアホなアイデアを大真面目に実行してどうなるかをドキュメンタリー風に撮るのがこの番組なんだ。

例えば、ヨーグルト屋が客を集めたいと相談持ちかけると、ネイサン氏は「話題になる商品 → どこにもない味 → うんこ味のヨーグルト」という発想をする(笑) そして依頼者の思惑はよそに、本気でうんこ味のヨーグルトを作るべく市場調査、製品開発のプロジェクトが始まるんだ(笑) 味だけじゃなく、臭いも色もってね。

『Nathan for You』の感想

この馬鹿を大真面目にやるところに面白みを感じられるかどうかが、『Nathan for You』の視聴リトマス試験紙だと思う。

うんこ味のヨーグルトからも分かるように、見る人をかなり選ぶと思う。今ふと思ったのだけど、マンガの『こち亀』が好きな人はこの番組も好きかもしれない。

自分は内容によっては大笑いしたこともあったのは事実。例えば客が入らないコーヒーショップを支援するため、「ダム・スターバックス」なるコーヒーショップを展開するネイサン。皆さんお気付きの通り、あの有名チェーン店スタバこと「スターバックス」の名前の前に「ダム(dumb)」を付けただけ。ちなみに「dumb」の英語での意味は「バカ・アホ」なの(笑) なにこれ、めっちゃ喧嘩売ってるんですけど(笑) 店内の商品も全て「ダム・ドリップコーヒー」やら「ダム・フラペチーノ」w 訴訟社会のアメリカで何故そんなことが許されるかは、パロディ権というのを使って理論武装してるんだよね。でも、最終的に弁護士にも逃げられるんだけど。詳しくは本編や実際のニュースで(笑)

ただしそうは言っても、笑うよりかなり引いてしまうことがあったので、個人的にそれほど評価は高くない。自分が視聴者側をハラハラ焦らせるクリンジ・コメディー(Cringe Comedy)に慣れてないってのが大きいかな。IMDbでの評価は★8.8と非常に高いけど、自分としては★7.0くらい。海外の掲示板やYouTubeコメントを見る限り一部でカルト的人気があるって感じ。

本番組誕生はMBAなんかへの強力な皮肉が出発点なのかもしれないですね。

オフィシャルYouTubeチャンネル

なお、YouTubeのComedy Centralのチャンネルで番組の一部を視聴することが出来ますので、英語が分かる人は見てみるといいでしょう。見てるこちらがヒヤヒヤしますよ(笑) それでは〜


ネイサンの凄みを感じた↓

終了してしまいました↓