「Enabler」の意味って何? 〜海外ドラマの例から〜
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「Enabler」の意味
「動詞+er」で「〜する人」を意味するのは周知の通りですが、この「enable」の+erは意味が取りにくいこと間違いなしです(笑) というか、これ日本語で一語で言えない英単語の一つかもしれません。
意味は、アルコールやドラッグの中毒者等がアルコールやドラッグをやっていても黙認したり、時には逆に買い与えたりして、中毒をより助長してしまう人のことです:
enabler
他人の悪習(典型的にはドラッグ中毒)を彼らの態度に基づき勧めてしまう人。
One who encourages a bad habit in another (typically drug addiction) by their behaviour.
親切心からの行動でもネガティブな効果になる場合はenablerと呼ばれます。
海外ドラマでの「Enabler」
意味があまり飲み込めないと思いますので、早速海外ドラマの実例で見ていきましょう。
ギルモア・ガールズ
ローレライはコーヒーを注ぎに来たルークにコーヒーポットを置いていくよう言います。「I’m just an enabler」と言ってカウンターに戻っていくルーク。つまり、ローレライのコーヒー中毒を容認してしまうってことですね。
ルーク: I’m just an enabler.
ビッグバン★セオリー
シェルドンが実家に帰ったので、いつものメンバーはシェルドンが居なかったらというもしもシチュエーション(What if?)を話し合います。ラジの中では、レナードはシェルドンが居なかったら極度に太っているのでした。理由は「彼女も居ないし、心に空いた空白を食べ物で満たすし、ラジがパンケーキを更に揚げてしまうenablerだから」とenablerを使って説明しています。肥満の人にパンケーキ揚げはいけませんね(笑)
13の理由
鬱ドラマ『13の理由』からは映画館でバイト中のクレイとハンナの会話。パーティーに誘われたクレイはハンナも誘います。心機一転髪も切ったハンナは、そういう誘惑には近づかないことを固く誓っていたので、「enablerするのはやめて」と断ります。しかし「ビール一杯だけ、12時まで、送っていくから」というクレイの言葉に心が揺らいでしまい・・・
「Don’t be an enabler」と言った直後のハンナの表情を載せておきますけど、ここ完全に拒否ってないんですよね。行くか行かないかで内心葛藤しているのが分かります。そんな私の背中を押さないでというわけ。あんなことになるのなら・・・詳しくは番組で。
ハンナ: Don’t be an enabler. I made a deal with myself.
最後に
今回紹介の「enabler」は悪いことなのに容認してしまう人のこと。子供がケーキばっか食べているのを好きだからと言って更に買え与えてしまうのは、まさしくenablerですね。
このenablerは政治ニュースなどでも、大統領等リーダーが間違ったことをしてるのに注意しない周囲(orbit)の人間を指したりもします。ほぼ批判的ネガティブな文脈で使われますね。
リアルではenablerにならないように注意したいものです。それでは〜
動詞「enable」のパターン↓
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