猫と犬
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イディオム「Rain Cats and Dogs」再び

以前調べた土砂降りを表現するイディオム「rain cats and dogs」。前回の結論は「使われない」。

使われるとしても、かなり年配の人か英語が母国語でない移民ということだったのですが、久しぶりに検索してみたらもう一つこの表現が使われている海外ドラマのシーンを見つけました。さて、どんなドラマでどんな人が使っているのでしょうか?

『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』の医者

『ハンドメイズ・テイル』は超保守的キリスト教カルトに支配されたディストピアの話。主人公の女性オフレッドは定期検診に医者の元へ向かいます。体制側の医者はハンドメイズの健康をチェックする重要な役。なにせ、彼女たちには健康な赤ちゃんを産む使命があるのですから・・・。そこでの医者のセリフが下記。天気の話は典型的なsmall talkですね。雨加減をイディオム「Raining cats and dogs」を使って表現しています。それにしても、この医者からこの後重要なことを打ち明けられるオフレッド。信じるのか、それとも・・・。

医者: Raining cats and dogs out there. Well, it’s good for my tomatoes. I’m growing heirlooms this year, mostly yellow Valencia.
『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』で、オフレッドが定期検診で病院で医者に診てもらう
The Handmaid's Tale [Credit: Hulu]

最後に

以上、たった1件のアップデートでした(笑) やはり全然使われないなー。一応、rain無しの「cats and dogs」の「犬猿の仲」というイディオムは約30倍使われている印象。

思いましたが、日々見た海外ドラマの字幕を手元のDBに取り込んでいますが、こういう風に以前の調査からアップデートがあるのが面白いですね。でも、『ハンドメイズ・テイル』を実際見た時は「rain cats and dogs」なんて全然気づかなかったので不思議な感じ。ちなみに、原書の該当箇所を当たってみましたが、そんなこと一言も言ってないですね。ドラマオリジナルの改編でした。それでは〜


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