「Total Package」の意味

英語イディオム「total package」は、「あの人はtotal packageだ」のように対して使われ、意味は「もれなく全部揃っている」。実際のパッケージのことではありません(笑) 一昔前に流行った言葉だと三高とかと同じニュアンス。あれは、高学歴・高身長・高収入という望ましいものを全て持ってる人に対して使われましたが、「total package」もそのように全てを兼ね備えている人を指すんですね。

Wiktionaryでも、そのような意味で載ってますね:

total package

(通常theが付いて)何かや誰かが関連する特徴全て一式を備えていること、通常望まれるもの。

(usually with the) Something or someone that possesses a full set of relevant characteristics, usually desirable ones.

家柄も体力もルックスも学歴も収入も申し分ないという理想的な人ですね。男性に向かって使われることが多いようです。なお「whole package」となるパターンもあるようです。意味は全部揃っているというニュアンスで一緒。

海外ドラマでの「Total(Whole) Package」

早速海外ドラマの中での使用例を見てみたいと思います。

メンタリスト

オンラインデートサイトに登録していた女性が殺されます。サイト上に書いてあった求める男性像をジェーンが読むのが次のシーン。ここで、「brain」が頭の良さを意味しているのは明白ですが、brawnは聞いたこと無いかもしれません。意味は腕力のこと。「brains and brawn」と使われることが一般的です。リアリティ番組の『サバイバー』でもbrains, brawn, beautyみたいなグループ分けのシーズンがあった気がします。

I’m looking for brains, brawn, the total package.
『メンタリスト』でオンラインデートをしていた女性が殺されるのをジェーンが調査
The Mentalist [Credit: CBS]

SUITS/スーツ

マイクが法律学校を卒業してないという噂が弁護士事務所トップのジェシカに伝わってしまいます。ジェシカはマイクを食事に連れ出し過去のことを根掘り葉掘り聞き出しますが、結局何も出てこずsqueaky cleanと一点の曇りもないとします。そして最後に、彼は「total package」とお墨付きです。弁護士事務所で働く全てを持ってるんですね。

ジェシカ: I get it. He’s a total package.
『SUITS/スーツ』で、マイクの素性を疑っていたジェシカはそれが過ちであることをハーヴィーに認める
Suits [Credit: USA Network]

UnREAL

リアリティ番組の舞台裏をドラマ化した『UnREAL』では、プロデューサーのレイチェルが出演者を「彼はあなたを愛する。total packageとして見る」とそそのかして、面白い映像を取ろうと企みます。

レイチェル: He’s gonna see that you are the total package. He’s gonna love you. I see it now.
『UnREAL』で、レイチェルが出演者をそそのかす
UnREAL [Credit: Lifetime]

フレンズ

「whole package」のパターンは『フレンズ』にありました。

ジョーイはロスからパソコンの単語サジェスチョン機能を教えてもらいます。頭がいいことを意味する同意語として「Brainy, bright, clever」がサジェストされると、自分は「whole package」を手にしたと大喜びです。

ジョーイ: “Brainy, bright, clever.” I love this thing! Look out, ladies! Joey Tribbiani’s got the whole package!
『フレンズ』で、ジョーイはロスからパソコンの操作を教えてもらう
Friends [Credit: NBC]

最後に

今回紹介の「total package」は家柄・体・頭全部揃ってるというニュアンスで間違いないですね。ただ、使う人によって必須の項目は若干違うようです。何故だか知りませんが、この表現を聞くとラーメンの具の全部乗せを思い出す私です(笑) それでは〜