ドラマで英語のお勉強[9日目] Advent Calendar 2015 - ドラマの中の英語

speaking of...については以前、speaking of whichで前に言ったことを何でも受け取れる「そう言えば」を意味することをやりましたが、最近、具体的な名詞は疎かwhichさえ言わなくなるパターンが気になり始めました。speaking ofの後に何もないんです。本当にカンマしかない。whichがないので「と言えば」と訳しましたが、なんかすごい中途半端な感じなんですよね、口語だと分かっていても。ということで、実際結構使われるもんなのかどうか、海外ドラマの字幕を検索して調べてみたいと思います。

This Is Usから

フラッシュバックから。子どもたちとスーパーに買い物に来たジャックとレベッカ。ジャックが食料の減りの速さに驚くと、レベッカは三つ子だから当然と言わんばかり。ジャックはspeaking of,で三つ子の三番目はどこ行ったと気になります。当の三番目ランダルは、別の通路で黒人客に舌を丸められるか尋ね回っているのでした。授業で習った遺伝の知識を使って自分の本物の親を探しているシーンです。切ないですね。ちなみに、このシーンをよく見ると、棚にカップヌードルが売ってるんですね。

ジャック: The deli guy can't believe we've already gone through the two pounds of ham and cheese from last week.

レベッカ: Triplets.

ジャック: Speaking of, you know where our third is?

ランダル: Let me show you again. Like that. Can you do that?

This Is Us/Season 1/Episode 9

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This Is Us [Credit: NBC]

13の理由

ハンナはジャスティンの授業が終わるのを教室外で待ち伏せし、偶然を装ってドアから廊下へ出てくるジャスティンにぶつかり、会話を持つのに成功。幾何学の授業は最悪だと共通の話題を見つけると、speaking of,と言って「行かなくちゃ」です。

ハンナ: Whoa! Careful, there.

ジャスティン: I'm sorry about that.

ハンナ: Geometry with Bates. No wonder you're in a hurry.

ジャスティン: Oh, you have him, too?

ハンナ: Fifth period. The worst ten hours of my day. Speaking of, gotta go.

ジャスティン: Oh, yeah, great. Um... I'll see you later?

ハンナ: You will!

13 Reasons Why/Season 1/Episode 1

Parks and Recreationから

お菓子会社スィータムの倉庫から浸水で砂糖が流れ出し、大惨事になってしまいます。CEOは人々も死んだと言ってから、speaking ofでNPOを通して会社の評判回復を図ろうとしていることを明らかにします。

ベン: A lot of homes were very gradually flooded.

スィータムCEO: People died. Actually, speaking of, we're starting up a non-profit foundation to restore our name.

Parks and Recreation/Season 5/Episode 7

最後に

調べてみるとこの speaking of, は speaking of which よりは頻度は少ないですが、目算で1:9くらいの割合で使われているようです。whichとかを特に指定しなくても会話の流れから分かるので省略されるんでしょうか。一応該当シーンを実際視聴してみましたが、speaking ofの後に言葉を探している感じでもないので、意識して省略されてます。ま、スピーキングテストの時はwhich付けたほうが無難ですね。