「Get out of Town!」の意味

Get out of town!」は直訳すれば「町から出て行け」ですが、なんと、信じられない話を聞いた時に使われる表現でもあるんです。信じられないですよね? せーの、

Get out of town!

get out of town

間投詞

不信の言い回し。

Interjection

Expression of incredulity.

冗談はこのへんにして、そんなバカげた話する奴は出て行けって感じなのでしょうか? no wayなんかと同じ意味です。

海外ドラマでの「Get out of Town!」

それでは、海外番組の中でどんな信じられない話に対してこのフレーズが使われているのか見ていきたいと思います。

『ビッグバン★セオリー』から

列車の旅をエイミーとハワード夫妻と楽しむシェルドン。近くに座っていた鉄オタがマニアックな列車知識を披露すると、自分以上のその博学ぶりに驚嘆し、「Get out of town.」としか言えないシェルドンです。このセリフを言う直前のシェルドンの表情を貼っておきます。自分以上の知識を持つ存在に信じられない様子が分かりますね(笑)

鉄オタ: If you listen carefully when the locomotive disconnects, you’ll hear the characteristic click-pshht-thunk of the knuckle.
シェルドン: Get out of town.
『ビッグバン★セオリー』で、列車旅行中のシェルドンは出会った鉄オタの知識に驚く
The Big Bang Theory [Credit: CBS]

『名探偵モンク』から

探偵物・サスペンス物なんかに必ず出て来るプロットがあります。それは、ビルゲイツとかマーク・ザッカーバーグのようなIT系大金持ちが殺されるエピソード。『名探偵モンク』の以下のシーンはまさにそれ。モンクは単純な殺人事件になんで自分が呼ばれたのか不思議がります。警部は犠牲者がSidney Teal(物語上IT系大金持ち有名人)と明かし、モンクは2回も「Get out of town」です。

モンク: So I just have one question. What am I doing here?

警部: Here comes the punch line. Our perp… is Sidney Teal.

シャローナ: The computer guy?

モンク: Get out of town.

警部: Take a look. That’s what $5 billion looks like.

モンク: Get out of town.
『名探偵モンク』で、モンクはIT大富豪が殺されたと知って「Get out of town.」で驚く
Monk [Credit: USA Network]

『ハイっ、こちらIT課!』から

IT課のメンバーでコンサートに行った翌日、ジェンはロイにバンドのメンバーと一夜を明かしたことを告白します。「Get out of town!」と驚くロイですが、聞いてみるとバンド内で一番いけてないキーボードと分かりトーンダウン。ジェンもだんだん不安になります(笑)

ロイ: Get out of town! You hooked up with someone from the band? Wow, who was it?

ジェン: Norman.

ロイ: Norman? Oh, he’s the drummer, right?

ジェン: The keyboard player.

ロイ: The keyboard player? Okay.

ジェン: Okay. What?

ロイ: No, it’s just… The keyboard player? Really?!

ジェン: Yeah. What?

ロイ: Get out of town!
『ハイっ、こちらIT課!』で、ジェンはバンドのキーボードと付き合い始めたことをロイに告げると「Get out of town!」で驚くロイ
The IT Crowd [Credit: Channel 4]

『特攻野郎Aチーム』から

昔懐かしの『特攻野郎Aチーム』では、ハンニバル大佐が敵に銃を向けつつ「ジープをUターンして、町から出て行け」と言います。はい、文字通りの意味の方です(笑)

turn your jeeps around and get out of town.
『特攻野郎Aチーム』で、敵に銃口を向けるハンニバル大佐
The A-Team [Credit: MCA TV]

最後に

いずれのシーンも相当驚いている様子ですね。シェルドンに至っては二の句が継げない感じなのが顔の表情から分かります。『ハイっ、こちらIT課!』でも使われているので、イギリス英語でも使われる表現。もちろん、『特攻野郎Aチーム』のように、文字通り「町から出て行け」という使われ方もしますのでご安心を。

同様の意味で、Get out of here!と「ここから」となる場合もありますね。ニュアンスは全く同じです。どちらも、そんな馬鹿げたこと言うやつはここから出ていけ!失せろ!というくらい驚いているんです。それでは〜