英語を勉強してると、我々の母国語「日本語」が持つイメージに引きずられることって、しょっちゅうありますよね。私が実際苦しんでいる例を今回は紹介したいと思います。 callous は見慣れない英単語かもしれません。カタカナでキャラス。この英単語を自分は単語集かなんかに載ってて覚えたんです。意味は (皮膚の)たこ 皮膚の表面が固くなる症状ですね。久しぶりにバッティングセンター行ってバット振ったら、その日の夜に手の平にできるやつです(笑) さて、この単語ですが、残念ながら「たこ」の意味ではあまり出てこないんです。海外ドラマでも、人の態度を表す形容詞の意味がほとんど。 I'm sorry, that was callous of me. 24/Season 4/Episode 10 Look, Ben, I don't appreciate your callous attitude, okay? Parks and Recreation/Season 2/Episode 23 ん? たこな態度? callousの意味は何だと思います? ここで日本語の持つイメージに自分は引きずられるんです。 たこ→皮が厚い→面の皮が厚い→ずうずうしい って(笑) なんかそれっぽいでしょ? でもcallousの本当の意味は 冷淡、無慈悲な なんです。痛みを感じないとか血が通ってないってことなんでしょうか? いずれにせよ、「ずうずうしい」と「冷淡」はかなり違いますよね。だから、この英単語が出てくると、頭の中で「ええと、面の皮が厚いじゃなくて・・・」と考えてしまい、ドラマの中身が入ってこない。それもこれも全て 最初に「callous=たこ」と覚えたから(笑) そんなわけで、未だにcallousは覚えられません。多分リスニングテストに出てきたら、その瞬間考え込んでしまい、その問題は正解できない自信がある(笑) 願わくば、この記事を書いたことで「callous=冷淡」と身につけばいいのですが。 日本語だけでなく他の母国語の人も、第二言語勉強時に、同じように母国語の持つイメージに引きずられていると想像すると面白いですね。

続きを読む

Image by annca from Pixabay part of は全体の中の一部分であることを表せる表現。例えば、ハードディスクはコンピューターの一部とか。でも面白いことに、これが「全体を構成するのに必要な一部=なくてはならない、必要不可欠の」という意味合いが出てくる場合があるんです。例えば、学業がうまくいかず落ち込んでる息子に対し親が「挫折 is part of 大人になるプロセス」と言えば、大人になるには挫折も必要だ、と励ましている感じに聞こえるし、余命幾ばくもない末期患者が「死 is part of 人生」と言えば、死は避けられないと達観している感じにもなる。まあ、これはコンテキストに依存するし、受け手のとり方次第でもあるし、普通に「〜の一部」と訳して何の問題もありません。しかし、ここで声を大にして言いたいのは、part ofって簡単な割に幅広く使える表現だということ。ということで、今回はpart of が出てくるセリフを海外番組から集めてみたいと思います。 You could have been killed. Part of the job. Person of Interest/Season 3/Episode 10 この任務遂行には殺される可能性がある。労災は当然下りません(笑) これと逆に、殺されないことがpart of the jobというパターンもあります。それは「何があろうと死ぬな、生きて帰ってこい」ということ。訓練を終えて戦地に送られる若造兵士に鬼教官が言うなんて典型。鬼教官はツンデレゆえ「死ぬな」とは直接言えないんですね。 ハワード: Oh, come on. So you were the victim of a crime. That's part of life. The Big Bang Theory/Season 3/Episode 13 The Big Bang Theory [Credit: CBS]

続きを読む

https://en.wiktionary.org/wiki/go_big_or_go_home 夏のボツネタ企画第三弾はGo big or go home.。直訳は「大きく行け、さもなくば家に帰れ」。つまり、「でっかく行け」というアドバイスや励ましですね。以前紹介した Now or Never / やるなら今だ、今やらないなら一生やらないで終わる - ドラマの中の英語 に近いですが、こちらは大胆に行くのがポイント。では何故ボツにしたかと言うと、海外ドラマで全然使われないから(笑) 検索したら数件しかヒットしないので、逆に驚いたくらいです。アメリカ人ってこういう表現好きそうなイメージだったので。ということで、検索でようやく見つけた海外番組のシーンをちょっと見てみます。何を「でっかく行け」と言ってるのでしょうか? The Office(US)から マイケル・スコットがオフィスを去る伝説の回から。モキュメンタリーで感動したのは、これが最初で最後だと思います。IMDbでも、このエピソード単独で★9.7。 場面は、営業アンディはマイケルが担当していた得意先を引き継ぎますが、担当がマイケルでなくなるということで、得意先が取引停止を持ち出します。そこで上司のディアンジェロと共に得意先を訪れ、説得を試みますが・・・。その中でディアンジェロは、アンディと仕事をするのは、人生で大きな間違いかもしれないし、最良の選択かもしれない。でも「Go big or go home.だ」と、ビジネス上最悪の説得の仕方。こんなので説得される客はいないはず(笑) ディアンジェロ: You know, I always say: "Go big or go home." You go with this guy, you could be making the biggest mistake of your life. Or the biggest good decision of your life. It's either gonna be It'll be the best thing you ever did, or the worst thing you ever did.

続きを読む

ballparkの文字通りの意味は野球場ですが、野球の文脈以外だと、この概算の意味で使われることが圧倒的に多い英単語です。ビジネスシーンなんかで頻繁に出てくる印象。例えば、1トンの原料を買うのにballparkでいくらになるか?なんてのが典型例ですね。384万5千円とかいう正確な数字を聞いてるのではなく、400万円というざっくりの数字を聞いているわけです。早速、海外ドラマでの使用例を見てみます。 ギルモア・ガールズから ルークの家に上がり込んでいろいろ詮索するローレライに、下のダイナーに行け自分もすぐに行くから、とルーク。しかしローレライは、どのくらいかかるのか、ballparkでと超早口でまくしたてます。これは相当イライラします。ちなみにここで、 Off the Top of My Head / 思いつきで - ドラマの中の英語 が使われていますね。 ルーク: Go downstairs. I'll be there as soon as I can. ローレライ: How long is that? ルーク: I don't know. ローレライ: An estimate. ルーク: I don't know. ローレライ: Ballpark figure. Off the top of your head. Gilmore Girls/Season 2/Episode 15 HOMELANDから ペンタゴンでCIA長官が予算の話をしてるシーン。134百万ドルを昨年費やしたと言ってから、ballparkで数字を120として話を進めます。 CIA長官: You guys spent $134 billion on operational contractor support last year.

続きを読む

Image by mohamed Hassan from Pixabay Be my guest. は、相手から何か依頼されたときの承諾の返事として使える表現「遠慮なさらず」です。文字通り訳せば「私の客になれ」ですから「ご自由に」ってこと。まあニュアンスは分かる感じですね。パーティーに招かれた客のように裏方のことなど気にしないのです。 ということで、早速海外ドラマでの使われ方を見ていきます。 ブレイキング・バッドから 麻薬捜査官のハンクは、メス(ドラッグ)作りに使われたと思われる防護マスクの出処がウォルターの高校でないかと疑い、ウォルターを訪ねてきます。保管室を見せてくれというハンクに、ウォルターはBe my guest.です。実は内心ドキドキですけど(笑) ここで、not that I know ofは自分の知る限り知らないという定型表現。最初のNoで失くなっていないとしますが、I meanで、自分の知る限りは失くなってない、と言い直します。後で紛失がバレるんで、より正確な表現を心がけたと言うところです。 ハンク: Any respirators like that go missing lately? ウォルター: No. No. No, I mean, not that I know of. ハンク: I'll need to look at that inventory. ウォルター: Sure. Sure. I've got a list hanging on the wall. ハンク: Do you mind if I take a look at your storeroom?

続きを読む

over my dead bodyは文字通り訳せば「俺の死体を乗り越える」。つまり、「やりたきゃ俺を殺していけ」、つまり、「俺は死んででもそれを阻止する」という相手がこれからやろうとすることを絶対実現させない決意表明的に使われます。使われ方は、未来形で、 It will happen over my dead body. と、俺の死体を超えてそれが起こる、もあるし、単に Over my dead body. もよく見かけますね。それでは海外ドラマでの使われ方を確認してみます。 フレンズから ジョーイは役者としてオーディションで男性とキスしなくてはなりません。モニカは男性とキスの練習をした方がいいと示唆。手近に居る男性ということで、ロスを見つめるジョーイ。当然ロスは、over my dead bodyです。死んでもキスの練習なんてやるか、といったところ。 モニカ: Joey, you know, maybe your just not used to kissing men, maybe you just tensed up a little, maybe that's what you need to work on. ジョーイ: Yeah, that makes sense. ロス: Over my dead body! Friends/Season 2/Episode 24 Gothamから バットマンの前日譚Gothamから。ウェインの屋敷に侵入者が現れ、ブルース・ウェインに会わせろと要求。執事のアルフレッドは、over my dead bodyと拒否します。侵入者も、As you wish.

続きを読む

Image by rawpixel from Pixabay Excuse me.は「すみませんが」とか「失礼」と言った意味で、礼儀正しい会話では必須の表現。しかし、海外ドラマだと、もう一つの「もう一回言ってみな」の意味があります。これは、相手が何かあなたを不愉快にするムカつかせる発言をした時に使う表現。「もう一回言ってみな」と言っても、相手の言ってることを聞き逃してもう一回聞きたいわけではないんですね。大袈裟に言うと、「何だと、おいこら! どの口が言ってるんだ?」と言う感じです。Excuse me.という丁寧さの裏に、詰問調な感じが隠れていますね。それでは、このExcuse me.(↗)を海外番組から拾ってみます。相当使われる表現なので、今回は選ぶのが大変でした。どんなことを言われたのかもチェックです。 ビッグバン★セオリーから 美人のアリシアがアパートに引っ越してきてから、ギーク一同はアリシアの身の回りの手伝いに駆け回ります。それを良しとしないペニーは、アリシアに直談判。彼らをtake advantageするなと、好意に便乗しているアリシアをやんわりと非難。それに対し、彼らもハッピー、私もハッピーで何も問題なしとするアリシアは、最後に禁断の一言「それに、私がやってることとあなたがやってることの間に何が違いがあるの?」。カチンと来たペニーはExcuse me.(↗)です。 ペニー: Anyways, you know how guys like this are. So please don't take advantage of them. アリシア: Who says I'm taking advantage of them? ペニー: Come on, they're doing everything for you because you're leading them on. So I let them do stuff for me. アリシア: They're happy, I get stuff. Who cares?

続きを読む

イディオム「at the end of the day」は文字通り訳せば「その日の終わりに」ということですが、比喩的に、「何かの最後には」という意味で使われることが頻繁にあります。一日をその「何か」に例えているわけですね。今は辛いけど、このプロジェクトの終わりにはみんなハッピーになれるよとか、喧嘩してるカップルに、最後には彼氏のほうが折れるよ、という感じです。 ということで、いつものように海外ドラマでのこの表現の使われ方を見ていきます。 ビッグバン★セオリーから 80年代の子供向けサイエンス番組に実際出演していたプロトン教授と共同研究することになった親友レナードにジェラシーなシェルドン。結局は、彼はハリウッドが作り出した別のインチキさと、at the end of the dayを使って結論してます。これはまさしく、酸っぱい葡萄です。 シェルドン: And to think I idolized that man. And why? At the end of the day he's just another Hollywood phony. The Big Bang Theory/Season 7/Episode 7 The Big Bang Theory [Credit: CBS] SUITS/スーツから 法律事務所を経営しているジェシカ。他の事務所との合併の話が持ち上がります。部下のハーヴィーが独立してしまうのではと心配のジェシカですが、合併相手のエドワードは楽観的です。最終的にはハーヴィーは残ると考えます。エドワードはゲーム・オブ・スローンズのハゲチャびんのお坊さんの役者ですね。髪があるから気づかなかった(笑) ジェシカ: I told you he's having a difficult time digesting this merger. I don't want him using this as leverage to leave.

続きを読む

Photo by Mihai Surdu on Unsplash これってあちらの文化なのかもしれませんが、一対一で話し合えば絶対分かり合える、という信念みたいなものがあるみたいです。そんなことを表現する際、この person-to-person が非常によく使われます。この表現が面白いのは、例えば、女性同士なら woman-to-woman になったりすること。女性同士なら分かり合える、同性愛者同士なら・・・と相手と自分の共通項で様々に変化するんですよね。 その辺も、実際の海外ドラマでの実例を紐解いて見ていきたいと思います。 Scientist to scientist エイミーはペニー抜きでバーナデットと遊びに出ます。今夜はペニーの話は無しで、scientist to scientist、腹を割って話し合おうというニュアンス。 エイミー: We are always talking about how hot Penny is. Come on, scientist to scientist, how big are those Hadron Colliders? The Big Bang Theory/Season 8/Episode 5 The Big Bang Theory [Credit: CBS] Cop to cop 自分の息子を殺した警察官を復讐で殺したマイクのもとに捜査官がやってきます。cop to copで事件解決に協力してくれと言う捜査官に対し、弁護士とだけしか言わないマイクです。 捜査官: Okay, did anybody here say "arrest"? No. You want to walk, walk.

続きを読む

洋の東西を問わず、最初小さい雪玉が坂を転げ落ちるうちに大きく成長するイメージは共通のようです。しかし、日本語では「雪だるま式に増加」と雪だるま(snowman)を使い、しかも副詞として増加を形容しているのに対し、英語はsnowball一語で動詞になるのが大きな違いですね。そこで、海外ドラマでの使われ方で微妙なニュアンスを掴んでみたいと思います。 Castleから 最初は紙での切り傷と小さいところから始まり、しかしその呪いはだんだん大きくなっていくとsnowballで述べてます。最後に何が起きるか、ちょっと想像すると怖いですね。こんな感じでsnowballは、最初は小さく、次第にでっかくなっていくイメージですね。 The curse gave me a paper cut. These things start small, then they snowball. Castle/Season 2/Episode 19 オザークへようこそから Ozarkでは、snowballが転がって大きくなるのをsnowball効果として使っています。人々が決断しアクションを起こすと、事が起こって、それが更に他の人の決断を促し、アクションが起こり事が起こる。このサイクルは永遠と続く、雪玉が転がり続けるように。 Things happen because human beings make decisions, they commit acts... and that makes things happen. And it creates a snowball effect with the... you know, their world around them, causes other people to make decisions. Cycle continues, snowball keeps rolling. Ozark/Season 1/Episode 8 Parks and Recreationから アンが人工授精のため精子提供者を公募すると、続々と応募者が集まってきます。そこで面接をして最終決定するアンとレズリー。現れたのうちの一人は、ラジオ番組で下品なお笑いをしているDJでした。彼が自分の半生を語りますが、最初は風刺をやっていたのに、雪だるま式に増加し、現在の下品なお笑いになってしまったと振り返ります。アンは当然精子提供はお断りです。

続きを読む

Image by Daniel Kirsch from Pixabay dirty poolは絶対「汚いプール」のことだと思いますよね。季節外れに学校のプール見に行ったら、水抜いてないから水の色が緑に変わっちゃってて、枯れ葉などが浮いている・・・。誰もが一度は経験あることでしょうか? でも海外ドラマで使われる時は、その意味では全くありません。実は、「汚いやり口」を意味します。大抵騙された方がこれを口にします。「卑怯だぞ、ズルい、やり方が汚いぞ」という感じですね。調べたところ、この場合のpoolは水泳じゃなく玉突きのプールなんだそうです。ビリヤードで賭け事をして、騙された人が過去沢山いたんでしょうかね。それでは、海外ドラマの中での使われ方を見ていきたいと思います。 Parks and Recreationから 空き地を公園にしようと思ってた公園課のレズリーは、図書館にするというタミーの元へ出向き、直談判。しかし、会うといきなり図書館の本の延滞料3ドル支払ってないと宣戦布告されます。low blow, dirty pool BS moveだと声を上げるレズリー。そっちがそう来ると知ってればと悔しがり、だからみんな図書館が嫌いなんだと3ドル机の上にぶちまけます。ここで、low blowは下半身への攻撃なので反則技、BSはbullshitの略なのでデタラメといった感じ。ある意味、全部dirty poolの同意語ですね。 レズリー: Hello? Hi. I'm Leslie Knope. I called a little while ago. タミー: You have a lot of nerve showing your face here. レズリー: Excuse me? タミー: You have overdue book fees totaling $3, missy. レズリー: That is so typical. I should have known you'd use a low blow, dirty pool BS move like that.

続きを読む

プロフィール画像

海外ドラマの中の英語

海外ドラマで見つけた面白い英語表現や番組自体の感想なんかをほぼ毎日更新してます。自分はバリバリの理系。海外ドラマを見ていたら英語ができるようになりました

英検1級

TOEIC:960