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洋の東西を問わず、最初小さい雪玉が坂を転げ落ちるうちに大きく成長するイメージは共通のようです。しかし、日本語では「雪だるま式に増加」と雪だるま(snowman)を使い、しかも副詞として増加を形容しているのに対し、英語はsnowball一語で動詞になるのが大きな違いですね。そこで、海外ドラマでの使われ方で微妙なニュアンスを掴んでみたいと思います。

Castleから

最初は紙での切り傷と小さいところから始まり、しかしその呪いはだんだん大きくなっていくとsnowballで述べてます。最後に何が起きるか、ちょっと想像すると怖いですね。こんな感じでsnowballは、最初は小さく、次第にでっかくなっていくイメージですね。

The curse gave me a paper cut. These things start small, then they snowball.

Castle/Season 2/Episode 19

オザークへようこそから

Ozarkでは、snowballが転がって大きくなるのをsnowball効果として使っています。人々が決断しアクションを起こすと、事が起こって、それが更に他の人の決断を促し、アクションが起こり事が起こる。このサイクルは永遠と続く、雪玉が転がり続けるように。

Things happen because human beings make decisions, they commit acts... and that makes things happen. And it creates a snowball effect with the... you know, their world around them, causes other people to make decisions. Cycle continues, snowball keeps rolling.

Ozark/Season 1/Episode 8

Parks and Recreationから

アンが人工授精のため精子提供者を公募すると、続々と応募者が集まってきます。そこで面接をして最終決定するアンとレズリー。現れたのうちの一人は、ラジオ番組で下品なお笑いをしているDJでした。彼が自分の半生を語りますが、最初は風刺をやっていたのに、雪だるま式に増加し、現在の下品なお笑いになってしまったと振り返ります。アンは当然精子提供はお断りです。

You know, the Douche persona is something I came up with during college. It started as satire, and, you know, we snowballed to where we are today.

Parks and Recreation/Season 5/Episode 12

最後に

snowballそのもの以外で、世の中で一番snowballされるものがあるんですけど、想像付くでしょうか? ダジャレでもトンチでもありません。

正解は、嘘です。最初に付いた小さい嘘を正当化するため、次により大きい嘘をついて・・・と嘘はsnowballするんですね。最後に破綻するまで。 海外ドラマでもこの喩えを使って子供に嘘はいけないと諭すシーンがありました。皆さんも嘘は程々に。wihte lieくらいが許容範囲でしょうか。