ビジネス英語って・・・

ビジネス英語」って何なんだろうって考えてたら、よく分からなくなってしまいました。ビジネス英語、得体の知れないあやふやなもの。そこでネットで調べてみると、なんとなく分かってきた感じ。つまり、アポを取ったり、クレームのメール入れたり、得意先に謝罪したり、契約書を読んだり。

でもこれって全部ビジネス関係なく個人が日常的にやってることの気もするんですよね。歯医者だってアポ取りだし、PCのアプリをアップデートすると使い始める前に同意させられるけど、あれもまさに契約だしね。そして、悪い事したら校長先生のところへ謝りに行く・・・。

しかも、海外ドラマを1万本以上見てますけど、ビジネスとプライベートシーンで英語の質が変わることも特にないんですよ。おちゃらけキャラはビジネスでもプライベートでもおちゃらけた発言ですし。英語の質は人によるんです。

なんだろう、この違和感。「ビジネス英語=フォーマル」ってことなのかな? とか悶々と考えていたら、ビジネスシーンで使われる英語表現を集めていけばなんか掴めるんじゃね?と閃きました。

「Effective Immediately」の意味

青いなまはげ
いらすとや

そこで目を皿にして「ビジネス英語は居ねがー」と探していたら、見つけたのが表題の「effective immediately」。その瞬間から効力を発揮するって意味。

例えば上司が「effective immediatelyでお前首」と言ったら、それを告げた瞬間首。即座にボール箱に荷物まとめてセキュリティに連れて行かる感じ。どう? これめっちゃビジネス英語っぽくない?(笑) 我ながらよく見つけたと思うんだけどね。

海外ドラマでの「Effective Immediately」の例

ということで、このeffective immediatelyの海外ドラマでの使われ方を見てみます。

『ブレイキング・バッド』から

テッドの会社で働き始めたスカイラーは、社長のテッドと情事を重ねます。その1シーンから。スカイラーが会社のみんなに嫌われてると言うと、社長のテッドは「みんな即時に首」と冗談。ladder-climbingは昇進の意。昇進ってハシゴを登ることによく例えられますね。「climb the corporate ladder」とか。あ、これもビジネス英語じゃん(笑) でもwhoreは売春婦なのでちょっと微妙。こんな感じで、ビジネスと言っても日常会話の語彙が普通に入るんです。

スカイラー: now everyone at work thinks I’m an evil ladder-climbing whore.
テッド: They’re all fired, effective immediately.
『ブレイキング・バッド』で、スカイラーはテッドと情事を重ねる
Breaking Bad [Credit: AMC]

『ベター・コール・ソウル』から

創業者の一人チャックが弁護士事務所を去る事に。それを従業員にアナウンスするもう片方の創業者の息子ハワードです。ここのbittersweetはほろ苦い。卒業おめでとうという嬉しい気持ちと同時に、去って悲しいという二律背反の感情。

ハワード: I have some bittersweet news to share. I’m sorry to say, but our fearless leader, Charles McGill, will be leaving HHM. Effective immediately.
『ベター・コール・ソウル』で、チャックはHHM弁護士事務所を去る
Better Call Saul [Credit: AMC]

『プリズン・ブレイク』から

濡れ衣を着せられていたリンカーンの無実が公式にアナウンスされた瞬間のシーン。お兄ちゃん、やったね。それにしても、最初の殺人だけでなく、道中全ての犯罪まで無罪になるのはすごいですよね。

報道レポーター: Lincoln Burrows, who has led the country on a nationwide manhunt will be exonerated of all charges effective immediately.
『プリズン・ブレイク』で、リンカーンが無実になる
Prison Break [Credit: Fox]

最後に

今回はビジネスシーンで使われるっぽい「effective immediately」の紹介でした。海外では首にする時によく使われます。ただ、これってあんまり日本にはない慣習ですね。基本猶予が必要ですから。あれ? ビジネス英語を学ぼうとしたのに、現実で役に立たない?(笑)

それにしても、ビジネス英語がよく出てくる海外ドラマってなんだろう? 『ホテル・バビロン』が日常的に接客があるのでそれっぽいかなと思うんですけどね。でも、あれはホテル特有の接客英語だから、ビジネス英語とは言えないのかな? 『ハイっ、こちらIT課!』は企業の情報システム部門が舞台だけど、コンピュータ関連の用語が多いだけ。

そもそも、各職業固有の言い回しってビジネス英語なんだろうか? 弁護士が裁判長に言う「Your Honor」「Objection!」はどうでしょう? スタバのバリスタが使う英語は? とか考えていくとモヤモヤしちゃいました。

日本人が編み出した得体のしれないビジネス英語は、これからも人々を混乱させていくんでしょうね。私は海外ドラマ見てるだけで十分かな。それでは〜


検察官のビジネス英語?↓