譲り合いでの定番、「I Insist」「If You Insist」の意味
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譲り合いでの「insist」
今回は「insist」にまつわる2つの表現を紹介。
ところでその前に、好意の譲り合いってどのくらいラリーが続くんもんなのでしょうか? 電車の中での席の譲り合いとか。
若者: 席どうぞ
老人: ありがとう。でも、もうすぐ降りるので結構ですよ。
若者: 私は次の駅なので
老人: 足腰はまだ丈夫じゃよ
若者: もう席立っちゃったし、是非どうぞ
老人: どうしてもと言うのなら or そこまで耄碌してないわ!
結果がハッピーエンドかどうかは置いておけば、最長は3回くらいですかね。まあ、現実的日本人的には、老人は最初に快く受け入れるだろうし、若者も一回拒否られたらそれ以降無理強いしないでしょうが・・・
昔、『リーガル・ハイ』という日本のドラマ冒頭に同じようなシーンがありましたが、あれはもっとラリーが繋がっていたかもしれません。
いずれにせよ、海外ドラマでも同様に好意のラリーがたまにあるのですが、表題の「I insist.」と、折れる「If you insist.」がその際よく使われます。「I insist.」は、上記例だと、若者が言った「是非」に対応し、「If you insist.」は、ハッピーエンド版老人の折れるセリフ「どうしてもと言うのなら」に該当です。
海外ドラマでの「I insist」「If you insist」
それでは、いつものように、実際の使われ方を海外ドラマで見てみます。何を譲り合っているんでしょうか?
『ラ・ラ・ランド』から
最初は海外ドラマじゃなく映画『ラ・ラ・ランド』から。個人的にこのシーンが「I insist.」でもっとも印象に残っているので。主人公ミアが働くカフェに有名女優が入ってきてカプチーノを注文します。店の店長が横から出てきて、「On us.」と無料にしてくれます。この前置詞「on」は「おごりのon」ですね。店のおごりなので、「on the house」と言っても同じ。しかし、女優は「I insist.」と「是非とも払わさせて」、と言い張ります。ちなみに、映画終盤でミアが有名女優になった際に、これと同じことをします(笑)
売れっ子女優: Oh, no, thank you. I insist.
『THIS IS US 36歳、これから』から
フラッシュバックのジャックとレベッカの喧嘩後のシーンから。ジャックが寝室の外の廊下で一夜を明かしたことにレベッカはびっくりし、ジャックと仲直りをします。ジャックが喧嘩直前にあげようと思っていたプレゼントを貰ってくれるかレベッカに聞くと、レベッカはそこまで言うなら、と受け取ります。ここは普通に嬉しいレベッカですが、喧嘩した後だから素直に喜べず、ちょっとツンデレ入ってる感じです。そして、そのプレゼントは月のネックレス(2人の曲で歌われている)なのでした。やるな、ジャック。
レベッカ: If you insist.
『フレンズ』から
フィービーの額縁から飛び出ている気味悪い芸術作品(一番下に貼ってあります)を、モニカとレイチェルは互いに譲り合います。そちらがどうぞ、あなたこそ、と言った具合。もちろん、「If you insist.」と折れることはしません。だってこの作品怖いから(笑) この回、オチが見事なんだよなー。
レイチェル: But I insist harder.
最後に
今回はinsistを使った表現2つを紹介してみました。
是非ともの「I insist.」と折れる「If you insist.」。
最初は相手の好意を謹んで辞退し、相手が再度プッシュしてきた時に「If you insist.」とするのは日本人好みかもしれませんね。
上記『フレンズ』の例にあった譲り合うパターンは、以前紹介した「After You.」でもありましたね。
自分はどうしてもダチョウ倶楽部のネタを思い出してしまう(笑)
最後に、モニカとレイチェルが「I insist.」と譲り合ったフィービー作グラディス(Gladys)を鑑賞して終わります。やはり絵から飛び出ようとしている所、髪の毛も後ろに置いて来てる感じがキモい。そして、意外に顔が整ってるのも恐怖に拍車がかかりますね。それでは〜
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