『世界の今をダイジェスト』の概要

『世界の今をダイジェスト(Explained)』の番組宣伝ポスター
Explained [Credit:Netflix]

週末『世界の今をダイジェスト(Explained)』を見終わったので、その感想です。

この番組はそのタイトルが示している通り、世界で今起こってる(起こりつつある)様々なテーマに焦点を当てて、それを20分足らずで説明するドキュメンタリー風の番組。テーマは毎回変わり、一夫一婦制からK-POPまで、世相を反映しているものなら何でもOK。それらを、専門家を数名呼んで(あまり学者然としてるのは呼ばれない)、歴史から最新動向まで20分弱でまとめてしまうというタイムイズマネーの現代のニーズにピッタシ。あなたのスキマ時間を埋めてくれることと、そのテーマについて基礎的なアイデアを与えてくれるのは間違いないと思います。

20分間と聞くとちょっと少なすぎると思われるかも知れないけど、概要をサクッと掴むだけなら全然余裕でした。そして、20分という短時間は別のメリットも併せ持ってました。

立ち位置がニュートラル

そうなんです。扱うのが難しい喧々諤々のテーマも、特定の勢力に肩入れする時間が物理的にないんですよ、この番組(笑) そんな事してたら、テーマの説明が疎かになってしまう。だから、プロパガンダとか偏向とかはあまり感じられず、あっさりと見られると思います。

また、毎回テーマが大きく変わるので、全エピソードを見る必要もなく、自分が気になったテーマだけ見ていけばOK。順番もバラバラで構いません。そのトピックに対するチートシート的に使えると思います。

『世界の今をダイジェスト』の感想

シーズン1から個人的に気に入ったテーマを3つ挙げると、

  • !
  • Why Diets Fail
  • Music

かな。多分、一番最初の「!」は何のことやら分からないと思いますので、以下具体的に説明すると、この回は

冗談と言ってくれ!

とか文章の最後で使う「!」マークについて。これの使用ってさ、「!」が多すぎると

冗談と言ってくれ!!!!!!

叫んでいるように聞こえるし、逆に無いと

冗談と言ってくれ

冷たく聞こえたりもする。

そんな「!」マークの歴史や、なぜ女性が使うのかや、某小説家の影響やら、広告会社が再発明したことやら、ネットの影響やらが順次解説されます。

個人的に興味深かったのは、次のメール文章:

Good Morning!

I hope you have received the project. Please let me know if you have any questions.

Thanks!

がメール差出人の性別によって、プロフェッショナルに響くどうかというもの。

驚くべきことに、男性と女性で許容される率に13%の違いが出てくるんですよね。

『世界の今をダイジェスト』で、「!」マークの有無によってメールがどういう受け取られ方をするか調査結果
Explained [Credit:Netflix]

結局「!」マークは、ネットのない大昔に発明された絵文字(emoji)ってことなんだけど、こういう視点は自分には全く無かったので、逆に新鮮に感じました。

『世界の今をダイジェスト』で、絵文字、ミーム、GIFの歴史の年表
Explained [Credit:Netflix]

ナレーターがエピソードごとに替わるのも新たな気分で毎回見られるし、テーマ曲もクィア・アイだし(笑)、暇な時にテーマを選んで見るのなら悪くないと思います。そのテーマについて手早くポイントを抑えられ、より深く考える切っ掛けになりえますし。

あ、そうそう、英検なんかのスピーキングテストで、スピーチのしゃべるネタが無いと感じてる人は、この番組を英語字幕で見てみると色々アイデアをもらえるはずです。自分も英検受けた時にこの番組があって欲しかったなーと感じましたので。それでは〜


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