「There's No Place Like Home」でHomeとHouseの違いを見る
広告
「Home」と「House」の違いは「愛」
homeとhouseの違いって、分かったような分からないような、英語を教科書で勉強してるだけではなかなか説明しづらいのではないでしょうか?
自分的にこの違いの最も好きな説明は、loveがあるかどうかでhomeとhouseが分かれるというもの。
これはフィリピン留学をした時に、現地の先生に教えてもらったものなんです。でも惜しいかな、homeの綴りに「i」(愛=love)の字が使われていれば日本人的には言葉遊びとして完璧なんですけど(笑)、残念ながら無いんですよね。
そこで今回は、名作映画『オズの魔法使い』中で使われる、これまた名セリフ「There's no place like home」でhomeとhouseの違いを以下見ていこうかなと思います。
『オズの魔法使い』の粗いあらすじ
とその前に、これを説明するためにはどうしてもオズの魔法使いのあらすじを述べないわけにはいきません。したがって、映画『オズの魔法使い』をまだ見たことなくて、ネタバレはされたくないという方は、ここから先は読まないほうがいいと思います。
カンザス州の何もない田舎の農場に住むドロシーは、ある日飼い犬トトを処分しなくてはならなくなります。
自分を理解しない大人たちに嫌気が差したドロシーはトトと共に家を出ます。そして、竜巻に巻き込まれて、着いた場所がオズ。
そこはテクニカラーのきらびやかな世界で、早速マンチキンたちがお出迎えしてくれます。
最初はオズの世界を楽しむドロシーですが、次第に寂しくなって帰りたくなります。そこで、北の良い魔女の元へ行って、秘密の呪文を教えてもらってカンザス州に帰る
というのが大まかなストーリーでした。
この最後の秘密の呪文が、実は「There's no place like home」、意味は「homeみたいな場所は存在しない」、つまり「homeが一番」というだったんですね。
HomeとHouseの違い
ところで、この呪文を唱える時の少女ドロシーの心情を考えてみてください。異国の地、最初は楽しかったけど、だんだんみんなのことが思い出されてきます。犬のトトを廃棄するというひどいことがあったけれど、家族のみんなに会いたくなってくるのです。ある意味、彼女はホームシックなわけです。そして、ドロシーの帰りたい場所は・・・、当然カンザス州のみんなが待つ農場。周りになにもないけれど、そこに帰りたいと強く願い、そしてその願いが叶うわけですね。なので、ドロシーの場合、home=カンザス州のみんなが待つ農場なわけなんです。homeをloveがある場所と定義できる理由がここから分かります。
一方、ここをhouseにしてしまうと大きな違いが出てきてしまいます。というのも、houseは家の構造しか意味しません。オズの世界にカンザス州の農場と全く同じ構造の家屋を用意したらドロシーは喜ぶでしょうか? 全く喜びませんよね。だって、そこには愛する家族みんなが居ないのですから。愛がないのですから。
だから、海外等異国の地に行ってドロシー同様ホームシックになった人にとっては、homeの意味を理解するのはメチャクチャ簡単なんです。
その時帰りたいと強く願った場所がhomeなわけですからね。
『ビッグバン★セオリー』のシェルドンのHome
最後に応用で、『ビッグバン★セオリー』のシェルドンにとってのhomeはどこか考えてみましょう。
って、これは簡単ですね。もちろん、自分のアパートのあのソファーの端っこですよね(笑) シェルドン独自座標系だと(0,0,0)の原点。
最後に
今回はオズの魔法使い中に出てくる名セリフ「There's no place like home」を使ってhomeとhouseの違いを見てみました。
皆さんにとってのhomeはどこでしょうか? 一度考えてみると良いかと思います。
昔、飼ってた犬に犬小屋に入ることを「ハウス」と親が躾けてましたが、犬にとってはhome、houseどっちだったんでしょうね?
なお、「There’s no place like home」というセリフは超有名なので、覚えておいて損はないでしょうね。というのも、いろいろなところで言及されますので。それでは〜
「There’s No Place Like Home」のセリフが出てくる海外ドラマ↓
赤毛のアンにとってのhomeとは?↓
広告