いまはもう動かない

その時計

大きな古時計

「Grandfather Clock」の意味

最近知って面白かった語彙「grandfather clock」の紹介。

次のシーンは『レモニー・スニケットの世にも不幸なできごと』で、ヴァイオレットが横たわった「のっぽ」な振り子時計をトースターに魔改造しますがどうもうまく行かない様子。ここでは、長い振り子時計のことを「grandfather clock」と言ってますね。

ヴァイオレット: I’m having a problem with the grandfather clock.
『レモニー・スニケットの世にも不幸なできごと』で、ボードレール三姉弟妹は大きな振り子時計の前で途方に暮れる
A Series of Unfortunate Events [Credit: Netflix]

ここから、昔使ってたような、木製の長い振り子時計を「grandfather clock」というのが分かります:

grandfather clock

縦長時計

A longcase clock
曲がった大きなのっぽの古時計
Image by Kizzy Labbon from Pixabay

「Grandfather Clock」の語源

それでは、何故「grandfather」なのでしょうか? 昔はおじいちゃんが所有してる事が多かったのでしょうか?

その答えは意外にも我々がよく知っている童謡に隠されていました:

grandfather clock

語源

アメリカ人の作詞家ヘンリー・ワークによる歌から、英国、ヨークシャー、ジョージホテルにあった時計に基づく、所有者の死後に時計は時を刻むのを止めた。

Etymology

From a song by American songwriter Henry Work, based on a clock in the George Hotel, Yorkshire, England, which stopped keeping time after its owner died.

その楽曲こそ『My Grandfather’s Clock』、邦題『大きな古時計』なのでした。そう、小学校なんかに歌った、あの「大きなのっぽの古時計」で有名な童謡ですね。

つまり、英語では「longcase clock」という言葉が元々あったのに、この歌の影響ゆえ「grandfather clock」で呼ばれるようになった経緯があるみたい。

実際、このブログでも使わせてもらっている無料画像サイトpixabay⤴️でも、「longcase clock」で検索しても1件しかヒットしないのに対し、「grandfather clock」ならたくさんヒットする事実からも、そのことが分かります。

最後に

今回は「grandfather clock」が楽曲『大きな古時計』から来ていることをみてみました。

思うんですけど、曲名『My Grandfather’s Clock』をそのまま「私のおじいちゃんの時計」と直訳していれば、日本人にとっても「grandfather clock」がそのまま受け入れられたと思うんですけどね。言語ってなかなか難しいものです。

それでは〜