Ted, how would you handle “the talk”?
『ママと恋に落ちるまで』で、マーシャルとリリーはフォーチュンウィールをする
How I Met Your Mother [Credit: CBS]

The Talkの意味とは?

『Married with Children』という『フレンズ』の前にやってた有名なアメリカのシットコムの公式チャンネル(便利な世の中だ・・・)を見ていたら、面白いクリップがありました。

母親ペギーが娘ケリーに「The Talk」を与えるというのです。

男性陣が引き上げて母と娘の女性二人になると、母ペギーは伸ばし伸ばしにしていた話「The Talk」をし始めるのです・・・

Peggy: Honey, there is a thing out there that men will want you to do.

ちなみに、これはコメディですので、視聴者が予想するのとは全く別のものがオチとして出てくるのですが・・・

この、視聴者が想像する一般的な「the talk」の意味が面白いことに、Wiktionaryに載っていたんです(笑):

talk

(theに続いて)慣習的会話、両親や保護者が(しばしば10代の)子供に人生の現実について、特に:

  1. 親が子供に性行為について話す慣習的会話。
  2. (アメリカ)親が黒人の子供に彼らが対面するであろう人種差別や暴力、特に人々と交流する時に、そしてその対処の戦略ついて話す慣習的会話。

(preceded by the) A customary conversation by parent(s) or guardian(s) with their (often teenaged) child about a reality of life; in particular:

  1. A customary conversation in which parent(s) explain sexual intercourse to their child.
  2. (US) A customary conversation in which the parent(s) of a black child explain the racism and violence they may face, especially when interacting with police, and strategies to manage it.

つまり、一言で言えば、親が子供にする性教育のことなんですね(笑) また、黒人の子供には、世の中に出るといままで想像してなかった差別があるという会話もthe talkとなっています。

いずれにしれも、この「親が改まって子供に伝えるお話」が「the talk」の中身なのでした。日本語的には「例の話」というニュアンス。

ちなみに、子供の方は「the talk」がいずれあることを友だちなどから聞いて知っているので、親が改まって話をしようとすると「ついに来た」と身構えたりもします。

Uh-oh, here comes the talk.
『ビッグバン★セオリー』で、ハワードはペニーから叱られる
The Big Bang Theory [Credit: CBS]

TV Tropesでの「The Talk」の説明

なお、この「the talk」はテレビでもよくフィーチャーされるためか、テレビのお約束を集めたTV Tropesでも取り上げられていますね。主に、2パターンがあるそうです:

The Talk

通常、親と子供の間の性についての会話。質問「赤ちゃんはどこから来るの?」によってもたらされることも。

2つの風味で登場

ぎこちない:真面目な会話、少しぎこちないからひどく痛々しいまで全域に渡る、年長者がイライラして話し、若者は死にたくなる。

皮肉的:面白おかしい会話、子供が親よりも詳しいことで、既に学校・友達・メディアから学んでいるか、更には経験済みの場合も。

A conversation, usually between parent and child, about sex. May be occasioned by the question, “Where do babies come from?”

Comes in two flavors:

Awkward: A serious conversation that runs the gamut from mildly awkward to horribly painful, with the elder speaking nervously and the younger reaching for the Brain Bleach.

Ironic: A humorous conversation in which the child proves to be far more versed in the subject than their parent, having already learned the Facts of Life from school, friends, and media, or even through firsthand experience.

父親: it is time you and I had “the talk.”
カート: No, it’s not.
『glee/グリー』で、カートは父親と性教育の会話
Glee [Credit: Fox]

最後に

今回は親が改まって子供に話す「the talk」についてでした。このように冠詞theがつくと、皆が認知している「例の」という意味合いが付きますね。その一方、「a talk」なら普通の会話の意味。だから、この場合、the ○○は符丁的なんですね(すぐに他の例は出てきませんが)。それでは〜