「Piece of Work」の意味とは?【シェイクスピア英語】
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イディオム「Piece of Work」の意味
前にシェイクスピアの英語を紹介していましたが、すっかりサボっていた(忘れていた)ので再開します。今回は、
piece of work
このworkは作品の意味。芸術作品とかの。そして、(a) piece ofで「一つの」の意味(workが不可算なので)。つまり、a piece of workは単に「一作品」と言ってるだけですね。
でも、日常会話ではその意味でより人に対して使われるんです。あいつは「扱いにくい奴、偏屈なやつ」と言う意味で:
piece of work
(イディオム的、しばしば軽蔑的)強烈で普通でない性格を持っている人、特に不愉快な性格の欠陥を持つ。
(idiomatic, often derogatory) A person who has a strong and unusual personality, especially one with seriously unpleasant character flaws
でも、どうして、piece of workが扱いにくい奴なんて意味なんでしょうか? 以下、自分なりの解釈です。
自説を曲げない強烈な個性で偏屈な人って、会社でも、地域コミュニティでも、趣味サークルでも、そしてもちろんネット上でも(笑)、たくさん居ますよね。足をひっぱる側の人。そういう人はもう変化の余地がないんです。ある意味既に完成されてしまっている。なにか風変わりな作品として人格や考え方(mindset)が固定されてしまっているんですね。傑作では全然ないんですよ。しかし完成品ゆえ、それを変えることはもう誰にもできない・・・。そういった人をシェイクスピアは「piece of work」と呼んだんじゃないかな。
個人的に、これすごくよく分かるんだよなー。だって、世の中piece of workだらけだから。作品として完成されてしまっている人ばかり。可塑性なんて全く無し。シェイクスピアが生きていたなら、piece of workを肴に彼と一晩中酒が飲めると思います(笑) まあ、これは個人的な取り方なので、別の観点もありそうですけどね。
海外ドラマでの「Piece of Work」
それでは早速、海外番組のどんな人がpiece of work と呼ばれているか、確認したいと思います。
『ビッグバン★セオリー』のレナード
ハワードの彼女を研究室に招待したレナードのことを「a piece of work」と呼ぶ彼氏のハワード。不愉快さをこれでもかと出しています。これは明らかにジェラシーの裏返しですね(笑)
レナード: Yeah, so?
ハワード: Wow, you really are a piece of work.
『ブレイキング・バッド』のジェシー
ゲイルを殺害したジェシーは何もかもが嫌になり、家にこもって友達とどんちゃん騒ぎ。ついにはメス作りにも出てこなくなります。焦ったウォルターは、ジェシーの留守電に以下のメッセージ。扱いづらい不愉快なやつって感じ。この頃のジェシーは反抗期でしたね。
『プリズン・ブレイク』のマイケル
グリーンが答えないと言っても質問を延々と質問を続けるマイケルに「a real piece of work」とはグリーンです。同じ質問を延々繰り返す人が居たら、やはり性格が変と思いますものね(笑)
グリーン: You’re a real piece of work, you know that?
最後に
今回はイディオム「piece of work」を取り上げてみました。扱いにくい奴、変わり者の意味ですね。響きとして軽蔑的なので要注意ですね。逆に「piece of work」と言われて「私って作品?」と喜んではいけません(笑)
ちなみに、似た表現でpiece of shitと言うのもありますが、こちらはクソ野郎・最低人間と、ニュアンスがかなり違いますのでご注意を。それでは〜
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