(追記)2020/12/17 バイデン新政権の運輸長官に指名されましたね。

(追記)2020/3/2 民主党の候補者選びから撤退を表明しましたね。こんなに長く戦うとは正直思っていませんでした。名前を存分に売ったので、彼の次の動きに注目ですね。

(追記)2019/4/14 正式に大統領選出馬を発表しましたね。ファーストレディの呼称がどうなるかとか、色々注目です。


2020年米国大統領選

来年2020年といえばオリンピックもhindsightもさることながら、もちろん米国の大統領選の年ですよね。反トランプ派の民主党で大統領選に出ることを表明した立候補者が、もう20人は出たんじゃないかな。

そんな立候補者の中の先頭を走る一人に、前回最後までヒラリーと競り合った我らがバーニーこと、バーニー・サンダースがいます(ヒラリーは政治から引退を表明済み)。眼鏡を掛けたおじいちゃんで、「Enough is Enough」をスローガンに戦ったprogressive(革新派)です。記憶にある人もいるのでは。企業からの献金は受けず、草の根運動で民衆からの支持と献金を集め、大学無料化やmedicare for allという全国民への医療保険適用を目指しています。現状のバーニーの弱点は、その高齢と大手メディアからの受けが悪いのとtax returnと呼ばれる納税申告書を出し渋っているところくらい(追記:出ました。著書の売上で収入1億円超えしていて、庶民の味方路線を取り続けるのはきついかな?)。ちなみに、トランプも出していないので、トランプと同じ穴の狢的な批判があります。

Pete Buttigieg登場

そんな状況の中、彗星の如く新立候補予定者が現れたではないですか! その名もPete Buttigieg。この人、現職のインディアナ州サウスベンドの市長さん。そんな彼が、presidential exploratory committee(立候補のための準備委員会)を立ち上げるやいなや、その名は口コミで広まっていきます。実際、グーグルトレンド↓では、一瞬一位を獲得してしまったくらい。

彼のどこがすごいかというと、

  • 若い(37歳)
  • アフガニスタンで軍に従事
  • 現職市長で、29歳で当選したとき景気がどん底だった市を再建
  • ゲイ
  • ミュージシャン(ピアノとギター、市のオーケストラに飛び入り参加)
  • 七カ国語を喋れる(ノルウェイのTV局と喋ってるシーンはミームに)
  • ハーバードをmagna cum laude(成績優秀)で卒業

という完璧なレジュメ。total package。完璧すぎて逆に怖いくらい。まさに、too good to be trueですね。

そしてインタビューなんかで彼の喋りを聞けば分かりますけど、論理的で頭が良い人の話し方をします。英語も分かりやすいので英語学習者にもお勧め。ウィットに富んで、ジョークもこなせる。小難しい質問にも平然と答えるその姿に、トランプで疲弊したアメリカ人が飛びついたのも頷けますね。

Pete Buttigiegたった一つの弱点

さて、現状、そんな彼の唯一の弱点があるんです。それが、

名前をどう発音するんだ?

そうなんです。Buttigiegの発音がみんな分かんないんですね(笑) しかも、最初の四文字がbutt、つまり「ケツ・尻」なんです(笑)

ああ、天はまたもや二物を与えないのか

って感じ。いや、十分に与えてるんですけどね(笑) 実際、御本人は特に気にすることもなく「Mayor Pete」と呼んでと言ってるくらいです。

ちなみに、御本人推薦の発音は、MSNBCのインタビュー↓によると、「仏陀(Buddha)+ジャッジ(Judge)」か「ブート(Boot)+エッジ(Edge)*2」みたいです。日本人的には、前者の仏陀が言いやすいかな。発音記号は/ˈbuːtɪdʒɛdʒ/みたいだから、敢えてカタカナで書けば、「ブーティジェッジ」かな?

この人が米国大統領になるかどうかはまだ未知数ですが、余程のスキャンダルがなければ相当いいところまで行くのは間違いなさそうです。また、2020がダメでも、若いからその後もあるわけだし。ということで、仏陀ジャッジさんは覚えておいて損はないと思いますよ。

ちなみに私は、ご本人の著書を読んでみたいと思います。それでは〜

『レイトショー with スティーブン・コルバート』で、ピート・ブティジェッジのインタビュー
The Late Show with Stephen Colbert [Credit CBS]

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