アメリカでは定番、占い玩具「マジック8ボール」の中身とは?🎱
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海外ドラマと占い師
海外ドラマ・映画では主人公達の未来を占うシーンがたまに出てきます。
本格的なのは、占い師(fortune-teller)や霊能者(psychic)の元に出向いて占ってもらうパターン。タロットカードや水晶玉などを使って、時間でいくらか取られます。コメディでは、科学の徒なギークな友達を連れて行って、霊能者と喧嘩になるのがお約束です。
他にも、中華レストランで最後に出るフォーチューンクッキーに何が書かれているかを見るのもおなじみです。こちらも、信じない人と出向くのが定番。って、両方とも『ビッグバン★セオリー』のシェルドンですけど(笑)
さて、実はこの2つに共通してることがあるんですけど、それは何でしょうか?
それは、外出しなくてはならないこと。だから、外出せずに、家で気軽に占えるデバイスを発明した人が居たとしても不思議ではないですよね。
それが今回紹介する玩具🎱マジック8ボール(Magic 8 Ball)🎱なのです! 無意味で長い前ふりだった・・・(笑)
「マジック8ボール」の遊び方
このボールの利用法は至って簡単。2択の「はい・いいえ質問(Yes/No Question)」をして、ひっくり返してボールの窓を見るのです。すると、そこに、その答えが出てるというわけ。
ちなみに、回答の種類は20種類。10種類がポジティブで、5種類があいまい。残りの5種類がネガティブなんだそうです。ポジティブの確率が50%、あいまいが25%、ネガティブも25%なんですね。
以下、回答の一例を5種類挙げてみます。どれがポジティブで、どれがあいまい、ネガティブか分かるでしょうか?
- Without a doubt.
- Don’t count on it.
- Better not tell you now.
- You may rely on it.
- It is certain.
正解はWikipedia⤴️でご確認を。
海外ドラマでの「マジック8ボール」
さて、このマジック8ボールですが、海外番組でもギミックとしてたまに出てきます。
例えば次の『フレンズ』のシーンでは、彼女とレイチェルの板挟みで解答がないロスは、神頼みならぬマジック8ボール頼み。そして、二連続で「Ask Again Later」が出てしまうロスでした(笑) ここで、個人的に興味深いのは、ロスが否定形で質問してる点。Yesが出たら? Without a doubtだったら? certainの場合は? なんか微妙じゃない?(笑)
8の数字がちょうど正面を向いている場面をキャプチャしてみましたが、ここで素朴な疑問があるんですよね。
なんで8ボールなの? 20じゃないの?
そうなんです。答えが20種類出てくるならマジック20ボールでいいはずなんだけど、なぜか名称がマジック8ボール。
「8」である理由
その理由は、次の写真にありました:
その通り、ビリヤードの8番ボールに似せているだけなんですね(笑) なーんだ、それだけかって感じですけど、その名もmagic8ball.orgドメインのページに書いてある話が面白い:
A Bit of History on the Magic 8 Ball
1950年代、BrunswickはAlabeを雇って、販促活動の一環として、ビリヤードのボールの形をした占いボールを作らせた。Alabeは、シリンダー型占い装置を大きめの8番ボールに包んで、これを成し遂げた。マジック8ボールがこうして生まれた。
In 1950, Brunswick Billiards hired Alabe Crafts to make some of its fortune telling balls look like pool balls as part of a promotional campaign. Alabe responded by encasing its fortune teller cylinders into an oversized 8 ball sphere and thus, the Magic 8 Ball was born.
元々はシリンダー型(万華鏡タイプ)だったのが、販促でビリヤードの玉に似せたら、そっちがヒットしてしまったってだけみたい(笑)
回答数が「20」である理由
最後に、マジック8ボールの中身の構造について触れている『ビッグバン★セオリー』のシーンで終わることにしましょう。なぜ回答の種類の数が20なのかもこれで分かります。
キラーロボット「モンティ」を開発したオタク4人組。
最初の獲物を何にするか決めていると、ラジがマジック8ボールを持ち出して、中身が何か確認しようと提案。シェルドンは幼少時に既に確認済みで、正二十面体のサイコロが水色の液体に浮いているだけとネタバレしてしまいます。
シェルドン: Did it when I was four. It’s an icosahedral dye floating in tinted blue water.
この3次元空間に存在できる正多面体で、最大の面を持つものは 正二十面体⤴️。だから、マジック8ボールの回答数が20ぴったしなのでした。確かに、これならシェルドンは分解しそうな感じですね、だって正二十面体のTシャツ着てるくらいですから(笑) それでは〜
ビリヤード繋がり↓
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