スラング「Tight」の意味とは?【タイ、タイ、タイ!】
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『ブレイキング・バッド』トゥコの「タイ、タイ、タイ!」
『ブレイキング・バッド』と言えば科学者ウォルターの作るブルーメス(覚醒剤)が物語で重要な役割を演じますが、そのブルーメスをギャングのリーダーであるトゥコに卸す際に品質チェックで「試飲」されるんですよね。その時の反応「タイ、タイ、タイ!」は音の意外さから結構耳に残ります。しかし、この「タイ」って一体なんなんでしょうか? トゥコの口癖か、メキシコの方言かなんかかな?
実は、英語字幕で視聴してると正確には「tight」と言っているのが分かりますね:
スラング「Tight」の意味
それでは、この「tight」の意味って一体何でしょう? tightには厳しいとかそういう意味があるので、ブルーメスの効き目が「厳しい=よく効く?」とでも言っているのでしょうか?
実はtightにはスラングで「特別な」意味があるんですね:
tight
(スラング)ずば抜けて良い、特別な。
(slang) Extraordinarily great or special.
ということで『ブレイキング・バッド』では「このブルーメスはずば抜けて良い」とトゥコは言っているのでした。
Urban Dictionaryにはこのスラングが流行った年代まで載っていました:
Tight
90年代後半から2000年代にクールなものを指す用語。
The late 90’s/2000 term for something that is cool.
ということで他の同意語は「cool」でもあるんですね。Cool beans!
他の海外ドラマでの「Tight」
ブルックリン・ナイン-ナイン
この「tight = cool」理論は『ブルックリン・ナイン-ナイン』に良い例がありました。上のシーンは他の部署のイケてる捜査官が来るので、格好つけるジェイクとエイミー。しかしまるっきり無視されてジェイクは「tight」を連呼で独りごちます(笑)
ある意味「cool」の連呼は感想が無い時のジェイクの口癖ですね。上の場面では潜入捜査をしてるとギャングのボスにメス工場に案内されるジェイク。やばいところに案内されて内心ビビりながら「cool」を連呼するのが精一杯です(笑)
ということで、ジェイクにとっては「tight = cool」ですね。
クレイジー・エックス・ガールフレンド
なお、このブログでは口を酸っぱくして言ってますが、意味を考えるときは話の前後の文脈(コンテキスト)を考えることは非常に重要です。例えば上記シーンは、今までを踏まえると妊娠した女性が「cool」を連呼しているように見えてしまいますが、直前のセリフに「I am having some wicked Braxton Hicks right now」があることや、妊娠している状況、苦痛の表情を浮かべていることから、陣痛が始まってtight(きつい)と感じているのですね。
最後に
今回は「tight」が持つスラング的意味「cool(クール)」を見てみました。海外ドラマで「タイタイ」言ってたら、大概この意味だと思いますね。それでは〜
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