♪ He doesn’t push my buttons ‘Cept the buttons on this cute dress… ♪
『クレイジー・エックス・ガールフレンド』で、レベッカと友達の父親が歌う
Crazy Ex-Girlfriend [Credit: The CW]

イディオム「Push Someone’s Buttons」の意味とは?

ミュージカルドラマ『クレイジー・エックス・ガールフレンド』に、レベッカが友達の父親と仲良くなって歌い出す楽曲があるのですが、その中に「友達の父親は私のボタンを押さない、この可愛いドレスのボタン以外は・・・」という歌詞があります。逆に言えば、今まで付き合ってきた他の男達は「私のボタンを押す」ということ。

これなんかは典型的なイディオム警報で、文字通りの意味「私の(ドレスの)ボタンを押す」と、 比喩的な意味の「私のボタンを押す」2つを掛けているのが分かりますね。

問題は、このイディオム「push someone’s buttons」の意味が何なのかです。ロボットならいざしらず、人間にはボタンは付いていないはずですが・・・。

赤いボタンを押す
Photo by Brands&People on Unsplash

push someone’s buttons」を辞書で調べると、

push someone's buttons

(informal) To do specific things to anger someone (less commonly, sexually arouse or otherwise elicit a strong reaction), especially intentionally or maliciously.

(話し言葉)特定のことをして他人を怒らす(一般的ではないが、性的興奮を引き起こしたり、強い反応を引き出す)、特に故意だったり悪意で。

ということで、「怒らせる」ことを意味するようです。故意にというのがポイントで、怒るのが分かってるのに敢えてするといったニュアンス。日本語で例えると「私の激おこスイッチを押す」といった感じでしょうか?(笑)

だから冒頭のレベッカは「今まで付き合ってきた男たちは私が怒ることをわざとやってたのに対し、友人の父親はそれをしない(ので良い)」と歌っているのです。

『フレンズ』の「Push Someone’s Buttons」

このイディオムが出てくるのが『フレンズ』。フィービーはロスにオカンムリ。それを「that guy can push my buttons」で言います。モニカが「何故mad at him?」と聞いているところからも、激おこなのが分かりますね。ロスはフィービーのどんなボタンを押したのでしょう?(笑)

フィービー: that guy can push my buttons.
モニカ: Why are you so mad at him?
『フレンズ』で、フィービーとチャンドラー
Friends [Credit: NBC]

「Push Someone’s Buttons」が出てくる『Key & Peele』のスケッチ

そんなイディオム「push my buttons」が出てくる寸劇が『Key & Peele』にありました。内容は、引退した傭兵の山奥の隠れ家を大佐が訪れます、誰か良い傭兵を推薦してくれるようにと。しかし何を勘違いしたか、元傭兵はそれを自分を戦場に引き戻すための大佐の計略と勘違いし、事態はあらぬ方向に・・・(笑) その中で、大佐のことを「sly(ずる賢い)」と言ってから、「You always knew how to push my buttons」です。ここでは怒るというより強い反応(戦場に戻る)を引き出す意味ですね。

You sly son of a bitch. You always knew how to push my buttons.
『Key & Peele』で、引退した傭兵
Key & Peele [Credit: Comedy Central]

実際のクリップは以下から。細部にまでこだわって本当に面白いので、ぜひ一度見ることをおすすめします(『Key & Peele』の他のクリップも)

最後に

今回紹介したイディオム「push someone’s buttons」は相手を故意に怒らしたり、強い反応を引き出す際に使われました。

個人的に「私の激おこスイッチを押す」という訳は結構合ってる気がしますが、どうでしょう?(笑)

現実世界では『フレンズ』フィービーのようにどこにボタンがあるのか分からない人がたくさんいるので、気をつけたいものですね(笑)

それでは〜