日本語「エスコート」にはない英語「Escort」の意味とは?
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バーナデット: Like an escort service?
英語と日本語共通の「escort(エスコート)」の意味とは?
「エスコート」は既に日本語になってますよね。英語も日本語も意味は「(人に)付き添う」ってこと:
escort
パーティー等で人に付き添う。
An accompanying person in a social gathering, etc.
『ウォーキング・デッド』での「escort」
だから、『ウォーキング・デッド』で、アンドレアが帰ると聞いたメリルが「エスコートを手配する」と言うのは至極当然なんですね。外はゾンビがはびこる世界。女性には付添人が必要なんです。
メリル: It’s almost curfew. I’d have to arrange an escort.
「Police Escort」の意味は?
応用で、police escortといえば、警察があなたに付いてくるってこと。あなたは重要参考人で逃亡の恐れがあるのかもしれませんし、あるいは、あなたはVIPで移動中警察が警護してくれるのかもしれません。
参考人: A police escort. How could I refuse?
英語「Escort」が持つ意外な意味
だから、冒頭に挙げた『ビッグバン★セオリー』で、ラジが「一晩女の子が一緒に居てくれるサービスはないのか?」と嘆いた際に、バーナデットが「エスコート・サービス」と返すのは同伴するんだから一見正しそうですよね。でも、会話は以下のように続くんです:
ラジ: No, no, no. You wouldn’t be paying for sex. I mean, obviously if things went well it could lead to sex, but the money is for like, you know, her time and companionship.
バーナデット: Oh! I get it. An escort service.
ラジ: Stop saying that.
「You wouldn’t be paying for sex」ですから、売春婦の意味があるのは納得ですね(笑):
escort
(ある意味、婉曲的)売春宿に属さない売春婦、ただし客は待ち合わせの約束を取る;コールガールや男性版の同等なもの。
(somewhat euphemistic) A sex worker who does not operate in a brothel, but with whom clients make appointments; a call girl or male equivalent.
つまり、電話かオンラインかでアポを取り客と落ち合い、ネオン輝く夜の街に一緒に消えていく。それをここでエスコートと称しているんですね。
『GLOW』での婉曲的「Escort」
なお、『GLOW』にこの「escort」が持つ婉曲さが分かるセリフがあります。
ロシア人グレゴリーにhooker(売春婦)と間違われるルースはそれを否定。グレゴリーは「何と言うんだっけ?」と一瞬考えて、「エスコート」と言い直します(笑) 裏の意味は全く変わっていませんが、直接的ではない婉曲表現で言い直してるのです。
グレゴリー: Of course not. Uh… how you saying? Escort.
最後に
今回は英語の「escort」の持つ裏の「売春」のニュアンスを見てみました。海外ドラマを見る際は、単にescortと言っても、くっついて行くだけではない可能性があるってことですね。
さて、この意味が日本語「エスコート」に入って来る日はあるのでしょうか? そういう風俗を「エスコート」と呼ぶようになればワンチャンあるのかな。それでは〜
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