民間機ハイジャック唯一の成功者D.B.クーパーと『プリズン・ブレイク』
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-Sooner or later they’re gonna catch up with you.
-They didn’t get D.B. Cooper.
有名人「D.B.クーパー」とはどんな人？
D.B.クーパーは一般常識として知っておいたほうがいい人物。というのも、歴史上、民間機ハイジャックを唯一成功させた人物だから。
ハイジャックというのは、よく考えてみれば、成功させるのが相当難しいものなんですね。というのも、大型旅客機は停まる所が限られているからです。そう、飛行場に停まるしかない。その辺の道路脇に着陸して、車に乗り換えて逃げるとかできないんですよ！
だから、飛行場を警察に囲まれていれば、逃げるのは物理的に不可能なんですね。飛行機に乗って別の飛行場に行っても、行き先はバレバレなので（着陸するのに管制塔に連絡しなくちゃいけない）、そこにも当然警察官は先回りして待機しているのです（笑）
ちなみに、国外亡命などで行き先側が諸手を広げてハイジャック犯をウェルカムならこの問題はなくなりますね。そのため、「民間機ハイジャックで」と限定されているのですが・・・
「D.B.クーパー」のハイジャック手法
この話を知らない人は、こんなブログ記事読むより、ちゃんとしたD.B.クーパー事件のドキュメンタリー番組を見るほうがもの凄くためになる（そして、事実は小説より奇なりで、面白い！）ので、非常におすすめです。
一応、彼の取った手段を簡単に説明すると（Spoiler Alert!）、１９７１年１１月２４日、Dan Cooperと言う偽名でシアトル行きのオリエント航空305便に搭乗した彼は、空の上でフライト・アテンダントに「爆弾を持っている」というメモを渡し、身代金２０万ドルとパラシュートを要求。シアトルで目的の金を手に入れると乗客を解放し、飛行機の給油後、パイロット等のスタッフ５名と共にメキシコシティ方面へ飛び立つ。そして、客室乗務員にコックピットに居るよう命じてから数十分後、コックピットの警告灯が点滅する。飛行機はリノ空港に着陸するが、後方のドアは開いたままで、客室からはクーパーと金が忽然と姿を消していた・・・。
ちなみに、D.B.クーパーはダン・クーパーと報道するべき所をマスコミが間違ったため普及してしまった誤称。
そして、１９８０年に山奥の川から身代金と同じ通し番号の紙幣が発見されたことで、アメリカ国民のD.B.クーパー事件への興味が再燃、様々な陰謀論が噴出したという経緯もあります。
また、この事件のおかげで、航空機のセキュリティがとても厳しくなった（ドア開けられないようにとか）ことも指摘しておきましょう。この次にセキュリティが厳しくなるのが9/11です。
海外ドラマでのD.B.クーパー
D.B.クーパーはいろんなドラマで言及されます。例えば『ブレイキング・バッド』のウォルターとソウルの初対面シーンでは、ウォルターの変装に対し、「FBIにD.B.クーパーを見つけたと通報しなくちゃ」と軽口を飛ばすソウルだったり。
ちなみに、下記が指名手配ポスターなので、似てるといえば似てるでしょうか？
他にも、『NUMBERS 天才数学者の事件ファイル』には、この事件のいきさつが詳しく述べられているセリフが。
Day before Thanksgiving, a passenger calling himself Dan Cooper showed a flight attendant a bomb. He made that flight land in Seattle where the airline gave him 200 grand and two sets of parachutes. He let all the passengers go, and then took off again with the flight crew. Sometime in the next two hours, he lowered the rear stairway of the plane, parachuted out over the Oregon wilderness. That’s one hell of a heist. Just the… the skill set involved: Bomb making, parachuting, aviation. Just the insanity of it. You jump out of a plane at night in a rainstorm over a forest of 100-foot trees. I mean, he could have saved time just shooting himself. That’s the consensus, but Cooper’s body was never found. The agents investigating figured that he died in the jump.
ここでは、クーパーは飛行機からのジャンプで死んだとされていますね。
D.B.クーパーが筋書きに絡む『プリズン・ブレイク』
そんな中で、物語の筋書きの根幹にD.B.クーパー事件が絡む海外ドラマがあります。それが『プリズン・ブレイク』。
ドラマ冒頭で、マイケルのマンジョンの壁にD.B.クーパーの新聞記事が貼ってありますし、
刑務所でウェストモアランドのおじいちゃんをD.B.クーパーと見抜くマイケルですし、
そして吸った揉んだの末、最終的に、そのD.B.クーパーが隠した金を発掘するマイケルだったりします。
でも、冷静に考えると、マイケルはこのD.B.クーパーの残した金という成層圏の空気より薄い可能性に賭けて、全身に入れ墨入れて刑務所に故意に入っているので、かなりのギャンブラーと言えるかもしれません（笑）
最後に
今回はD.B.クーパーのハイジャック事件というリアルでの有名な話が『プリズン・ブレイク』の筋書きの根幹に関わっていることを見てみました。FBIさえ分からなかったことを把握する能力のあるマイケルは、その能力をもっと他の分野で発揮すればよかったと思うんですけどね。あのお兄ちゃんにまた腹立ってきた・・・（笑） それでは〜
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