イディオム「From Scratch」の意味と、その意外な語源とは?
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「From Scratch」の意味と語源
「from scratch」は「一から、最初から」の意味で日常的によく出てくるイディオムです。
でもなんでscratch(ひっかき傷)なんだ?と思って調べたら、これ、レースのスタートラインのことなんですね。子供がこの線からあそこの電信柱までどっちが速いか競争するときに、地面に横に引く線。それが「scratch」。
scratch
(スポーツ)
スタートライン(元々は地面に引いた線)
(sports)
A starting line (originally and simply, a line scratched in the ground)
だから「from scratch」のイディオム的意味は、そのスタートラインからってことで「最初から」。「スタートラインから」とした方が良いのかな。こういう語源って意外な発見があって、たまには面白いですね。
ちなみに、scratchには線を引いて消すの意味もあるので、そこから、直前に言ったことを撤回する「scratch that」 なんて言い方もあります。
『ギルモア・ガールズ』での「From Scratch」ネタ
この「from scratch」に関しては、海外ドラマ『ギルモア・ガールズ』のクリスマス回に興味深い例があるので紹介しましょう。
クリストファーは、娘と一緒にクッキーを作ります。でも娘は6・7歳なので、「From scratch」の意味がよく飲み込めず、最初「by scratching(引っ掻いて)」と言って、次に「From scratching(豚肉から)」と言います。英語ではscratchingとすると「豚肉」の意味があるようですね。クリストファーは、豚肉クッキーなんて誰も欲しがらないことを望むと苦笑い(笑) それでは〜
娘: We made cookies by scratching.
クリストファー: “From scratch.”
娘: From scratching.
クリストファー: Well, let’s hope nobody asks.
クリストファー: “From scratch.”
娘: From scratching.
「フルスクラッチ」がこのイディオムから来てた・・・↓
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