「Ass(Arse)」に隠された別の意味「自身」

英語で卑語として有名な「ass」って通常「お尻」の意味ですけど、スラング的に使われる時は「自身・体」を表すことも多いんですよね。例えば、

Hey, Cletus! Don’t just sit there! Move your ass!
『ザ・ラストシップ』で、働けと怒鳴られるクリータス
The Last Ship [Credit: TNT]

「Move your ass!」と言われたら、「お尻を動かせ」と言ってるのではありませんね。ここでは「座ってるんじゃねえ、全身動かせ」つまり「働け」と言ってるんです。

ギャングのボスが「仕事に取りかかれ」と言ってるのに、いつまでもチンタラしてる部下が居たら、「Move your ass!」と言うんでないかな。クレヨンしんちゃんみたくお尻クネクネ動かしてたら殴られるか、下手したら撃たれて東京湾に沈められます(笑)

そこで、今回はこの「自身・体」を意味する「ass」の使われ方を見ていきましょう。

海外ドラマでの「Ass」の例

『ギルモア・ガールズ』から「Save my ass」

ローリーのピンチを救ったローガンに感謝するシーン。「Save my ass」は私の「お尻」を助けてくれたんじゃなくて、私「自身」を助けてくれたんですね。

ローリー: You saved my ass
ローガン: Infinitely worth saving.
『ギルモア・ガールズ』で、ピンチを救ったローガンに感謝するローリー
Gilmore Girls [Credit: The WB]

『ブレイキング・バッド』から「Get your ass out」

ジェシーにキャンピングカーから出てくるよう命じるハンク。「Get your ass out here」で「ここに出てこい」って言っているのです。窓からお尻だけ出したら、やっぱり撃たれそう(笑) なお、このシーン、中にウォルターが一緒にいて入れ知恵をするので、ジェシーが小難しい言い回しをしてます。

ハンク: I’ll give you three seconds to get your ass out here. One, two…
ジェシー: This is my own private domicile and I will not be harassed. Bitch.
『ブレイキング・バッド』で、キャンピングカーから出てくるようにジェシーに命令するハンク
Breaking Bad [Credit: AMC]

『ウォーキング・デッド』から「calm your ass down」

むせぶキャロルにヨガの呼吸をして落ち着いてと言う場面。これも「尻」じゃなく「yourself」ですね。

Honey, you need to take some yoga breaths and calm your ass down.
『ウォーキング・デッド』で、キャロルに落ち着くようにいう
The Walking Dead [Credit: AMC]

『GOTHAM/ゴッサム』から「get your arse down」

ブルースがお屋敷の屋根の縁に立っているのを見て、アルフレッドが「降りてこい」。ブリティッシュ英語「arse」でも全く同じですね。

アルフレッド: Master Bruce, get your bloody arse down off there!
『GOTHAM/ゴッサム』で、ブルースに屋根から降りるよう言うアルフレッド
Gotham [Credit: Fox]

最後に

今回は「ass」が持つ隠れた意味「oneself」を見てみました。卑語だけあって、感情的だったり、緊急だったり、怒ってるときなど平常心でない時に使われがち。言われたら素直に聞いたほうが良さそうです。日本語ってこういう言い方するかな? 自分には例は思いつきませんでした。

今現在でも、上で例に出したクレヨンしんちゃんが半ケツになってお尻クネクネさせてる画が頭にこびりついて離れません(笑) だれか「move your ass!」に対してマジでやってくれないかな?w イディオムを文字通り受け取って笑いになるのは英語学習者の特権ですからね(笑) といっても、下手すると殺されるので慎重に。それでは〜


「尻」を極めれば、英会話はOK↓