海外ドラマの中の「Kimono(着物)」はどんなイメージ?
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(追記:)補正下着は撤回されたみたいです。良かったですね。
キム・カーダシアンが補正下着をKimonoブランドとして売り出そうとしているのがニュースになって話題を呼んでいますね。
特に、kimono.comなるドメインを抑えているのがすごい・・・って誰も取ってなかったんかーい!(笑)
個人的にはこの話題、オリジナル日本語と英語化されたものは全くの別物として捉えているので、正直どうでもいいんです。海外ドラマ見てればそんなことしょっちゅうあるし、逆に英語が日本語に入ってきたときも同様のことは起きているので。
(あ、ちなみに、商標登録とかは自分の守備範囲外なので無視してますのでご了承を。いつも通り、あくまで英単語がどんな意味を持つかにフォーカスです)
例えば、歌舞伎なんかが有名な例ですね。他にも、津波だって日本ではありえない使われ方をされています。日本だと津波ってネガティブなイメージですが、海外だと普通にポジティブに使われているし、時には正義の主人公の必殺技の名前になってたりも(笑) 日本で必殺技に津波という名を付ける人はいないはず。こういうのって海外へ輸出された後に単語が独自に発展したってことだから、日本国内からその使い方は正しくないと言っても詮無きことなんですよね。
でも、今回のKimonoの問題は、下着という点。まるっきり別物じゃん(笑)
ということで、海外ドラマの中でKimonoがどういう風に捉えられているのか今回調べてみました。だって、下着っぽく既に捉えられているなら、どうしようもないですからね。
ギルモア・ガールズから
ローリーがアジアに行けないので、せめて家の中でもと、飾り付けをアジア風にする母ローレライ。まずは我が子にKimonoを着せ ローリーさんと呼びます。ここのKimonoは寝間着とか浴衣ですね。
ローリー: You've made Asia for me?
ローレライ: Mm-hmm. Here's your kimono, honorable Rory-San.
Gilmore Girls/Season 7/Episode 2
NYボンビー・ガールから
Kimonoで調べたら出てきただけなので、この場面の状況を自分は正直良く分かってませんが、扉を開けるとオレッグという男がKimono姿で立っているシーン。キャロラインのセリフは言葉遊びがありますね。Kim-oh-noなので。ここで、oh noは「うわー、あーもう!」とかいうニュアンスです。こちらのKimonoも寝間着ですが、和風ではない感じ。前合わせで、腰紐で結ぶものならKimonoなのかもしれません。
キャロライン: Oleg, what are you doing here? And you put the, "oh, no," in kimono.
2 Broke Girls/Season 1/Episode 19
アンブレイカブル・キミー・シュミットから
ブロードウェイ俳優を目指すタイタスが着物を着て日本の歌を歌うシーン。ここはKimonoではなく、正真正銘本物の着物です(笑) タイタスの日本語はめちゃくちゃ上手。日本語勉強したことないのなら、かなり練習したんだと思います。
パークス・アンド・レクリエーションから
Kimono風な衣服を着ている男に向かって、goofy-looking, dirty-kimono-wearing, corn-rowed clownと呼びかけるシーン。素肌の上に着ていることから、こちらも寝間着ですね。
I would like to address the goofy-looking, dirty-kimono-wearing, corn-rowed clown in the room.
Parks and Recreation/Season 3/Episode 4
最後に
今回は緊急企画「海外ドラマの中のKimonoはどういったイメージか?」を見てみました。基本的には、Kimonoは寝間着ですね。前で合わせて、腰で紐を結べばOK。本格的な日本の着物はアンブレイカブル・キミー・シュミットでしか見られませんでした。もしかしたら、自分が見てない海外ドラマにあるかもしれませんけど。いずれにせよ、英語のKimonoは既に日本語の着物からは離れている感じです。でも、下着では決してない(笑)
ということで、Kimonoブランドの下着が出てきても、既にKimonoがある程度持つイメージがあるので、違和感を持たれることは間違いなさそうですし、商売としてどうなのかなー? でも今後、キム・カーダシアンのブランド力でKimonoブランドが流行れば、どうなるかは分かりませんけど・・・。
まあ、言語なんて時代によって変化するものだから、生暖かく見守るくらいでいいのかもしれませんね。私が子供の時はチョベリバとか言ってたけど、もうどっか行ってしまったし(笑) かと思うと、商標のバンドエイドは一時しのぎの意味が出てきてるんだから言語の発展って面白い。
日本人も変な英語使ってることを海外から突っ込まれれば、toucheするしかない感じ。例えば、サイダーがリンゴジュースじゃないこととか? ちょっと違うかもだけど、こちらもすねに傷を持っているのは事実かなー。というか、kimono.comドメイン本当に空いてたのか知りたい・・・
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