『ビッグバン★セオリー』で一番好きなエピソードの解説
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『ビッグバン★セオリー』と私
自分はシットコム『ビッグバン★セオリー』が大好きだったんですよね。このブログを今のフォーマットでやり始めたのも『ビッグバン★セオリー』があったがため。過去形になってるのは、後のエピソードに行くに従って面白くなくなっていったというのが大きいです。それでも、今でも初期のエピソードは本当に好きなんです。
そんな私が『ビッグバン★セオリー』で最も好きなエピソードが、シーズン2エピソード6の今回紹介する原題「The Cooper-Nowitzki Theorem」、日本語直訳「クーパー・ノヴィツキーの定理」、日本視聴者向け題名「物理オタクと女学生の法則」なんです。
「The Cooper-Nowitzki Theorem」のあらすじ
話のあらすじはこんな感じ:
オタクのシェルドンに夢中になる女学生ラモーナ・ノヴィツキーは、カフェテリアでシェルドンに夕食を作ってあげると言って近づき、いつのまにか身の回りの世話をし出します。全ては科学のためとし、シェルドンが理論物理の研究に集中できるように・・・。しかし、彼女はシェルドンの娯楽(ゲーム)の時間までも削減しようとするので、シェルドンは次第に彼女が煩わしくなってきます。最終的にシェルドンの研究の成果が実り、ラモーナがシェルドンが発見した物理法則を「クーパー・ノヴィツキーの定理」と命名してくれたら嬉しいと言うと、シェルドンは「この部屋から出ていけ!」と今まで言えなかったことをようやく言うという筋。その後、新たな女学生がシェルドンの前に現れ、夕食を作ってあげるというラモーナのときの全く同じ状況が再現されますが、シェルドンは無料の夕食をゲットできたことにしか関心を寄せません。
さて、このエピソードを5回繰り返し見て気づいたことを以下にまとめておきます。
ラモーナはシェルドンの講義を聴講
カフェテリアでシェルドンとラモーナが初めて話す場面。ラモーナはシェルドンの昨日の講義を聞いたと言うんです。
そこで巻き戻して見ると、確かに多くの学生に混じってラモーナが居るのが分かります。初見では全く気づかない(笑)
同じマックブック
上記シーンをもう一度見てみましょう。右の眼鏡の学生がマックブックを広げています。弾痕のシールが2つ貼ってありますね。
ちなみに、次は後半のカフェテリアのシーン。なんと、全く同じマックブックを別の学生が使っているんですね(笑) 小道具の再利用。
アップルのロゴが消される
マックブックと言えば、エピソード冒頭のレナードの講義のシーンで、レナード自身もマックブックを使っていますね。
ここで注目は、アップルのロゴの齧られている部分にシールが貼られていること。これって、上に出てきた別学生のマックブックでも同じになっているのが分かります。
これは一体なんなんでしょう? そういうのが大学で流行ってる?
実は、これってテレビ業界の慣習みたいなんですよね。以下の記事にロゴを隠す3つの理由が解説されています:
First of all, a trademark owner may demand a licensing fee to display their logo, particularly if someone has created their own product and slapped a trademarked brand’s logo on it. One can’t simply use an existing brand’s logo without first obtaining a license to do so
…
Similarly, there’s also the issue of free advertising. If you could get a brand to pay to show their logo on your show, why show it for free?
…
Lastly, there are cases in which a trademark owner may object to its logo being displayed, particularly when a product is portrayed in a negative light.
まとめると、
- ロゴ所有者からライセンス料を請求される可能性
- 無料で宣伝させることはない
- ロゴ所有者から掲載を拒否される可能性
ということみたいですね。
焼きりんご?!
アップル繋がりで、上記シーンを更にもう一度見てみましょう。レナードが実験のデモンストレーションをするところをジュースをこぼして失敗して煙が出てますが、なんと赤いりんごがあるんですよね。どうも、レナードはレーザーで焼きりんごを作ろうと思ってたっぽいですよね(笑)
「僕のヨーコ・オノになって」挿入歌
このエピソードは『ビッグバン★セオリー』では珍しく、途中にシェルドンとラモーナの関係がどう発展したか軽妙なBGMと一緒に流れる総集編的映像が入るんですけど、そこで流れる曲が「You Can Be My Yoko Ono」、訳すと「僕のヨーコ・オノになって」なんです。
ちなみに、海外ドラマ内でのヨーコ・オノについては、以下の記事にまとめてあります
ペニーの「Holy Crap on a Cracker」
このエピソードは、ペニーが2回「Holy crap on a cracker」と驚きのあまりつぶやくのでも有名ですね(笑) それほどシェルドンとラモーナの関係が病的ということ。
このHolyで驚きを表すのは昔以下の記事でまとめました。
どーもくんTシャツ
レズリーが「どーもくんTシャツ」を着てるのもこのエピソード(笑) 日本人しか分からない細かいネタかもね
ルームメイト協定
実はこのエピソードがシェルドンとレナードが交わした「ルームメイト協定」の初出だったりもします。
協定内のゴジラ条項を適用してラモーナを追い出すようレナードに命令しますが、レナードと言えば「彼女が東京を破壊したらね」と冷たい返事。シェルドンはラモーナに連れ去られます(笑)
レナード: Not unless she destroys Tokyo.
ルームメイト協定に矛盾?
ちなみに、この時既にラモーナはシェルドンのアパートに寝泊まりしてるんですよね。レナードに「彼女はいつ家に帰るんだ」と言わせるほどに。後のエピソードで明かされるルームメイト協定の別の条項によれば、女性をアパートに寝泊まりさせる場合には事前の許可が必要なので、ここは少し矛盾してますね。
ゆびきりでSister
ラモーナがペニーがシェルドンに惚れてると一方的に思うシーンが途中にあります。そこで、ラモーナは仲直りの印に指切りをするんですよね。Sistersと言いながら。このsisterは本当の姉妹という意味ではなく、女性同士の親友という意味。
ペニー: Uh, sure.
その後、ラモーナがシェルドンのところから追い出されると、ペニーは皮肉で「Sisters」を返します。
ゆびきりに関しても、以前まとめてありました。
Bite Me
そのラモーナが追い出される際、捨て台詞的に「Bite me.」と言うんですね。これはくたばれの意でした。
悪夢を見る人は・・・
エピソード途中で、シェルドンを除くオタク3人とペニーが「どうやってシェルドンは繁殖するか?」ということを話す場面があります。ハワードが細胞分裂(mitosis)を主張すると、ペニーは悪夢をありがとうと去ってきます。
でも、シェルドンが分裂する悪夢を見るのは結局レナードなのでした(笑)
以上、気になった方は再度見てみたください。シーズン2エピソード6「クーパー・ノヴィツキーの定理」ですよ。
それでは〜
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