ポンコツ車のお約束

コロナウィルスの影響で、海外ドラマ『GLOW』がシーズン4を待たず終了(キャンセル)という悲しいニュースが飛び込んできて、なにげにシーズン1エピソード1の「Pilot」を見たら、主人公のルースの乗る車が相当ボロい事に気づきました。

『GLOW』ルースのポンコツ車

アメリカは車大国ですよね。ニューヨーク等の大都市に住まないなら車は生活必需品。だから、乗ってる車でそのキャラの生活水準が示唆されるのは当然と言っちゃ当然なんでしょうけれど、でもね、ものには限度があるのです(笑)

ルースが乗る車は、ブレーキを掛けるとブスブス音がするくらいの、かなりの代物なんですよ。

『GLOW』で、ルースの乗るポンコツ車
GLOW [Credit: Netflix]

道交法とか法律に違反してるんじゃない?くらいの勢い。ルースは売れない役者で生活に困ってるくらいですから、高級車には乗れないのでしょうけれど、それにしてもこれはどうなの?(笑)

そこで、他にもオンボロ車でそのキャラの社会的ステータスが分からないか調べてみると・・・

『ベター・コール・ソウル』ジミーのポンコツ車

『ベター・コール・ソウル』のジミーも相当のオンボロ車に乗ってました。

『ベター・コール・ソウル』で、ジミーの乗るポンコツ車
Better Call Saul [Credit: AMC]

この当たり屋にやられた直後のセリフに

車を見れば金持ってないの分かるだろ。

500ドルの価値があると言っても、助手席に300ドルの売春婦を乗せてる時の評価額だぞ

Better Call Saul

というのがあるので、この車は実質200ドルの価値ですね(笑)

『ベスト・キッド』ダニエルのポンコツ車

『コブラ会』の前作の映画『ベスト・キッド』でも、車がストーリーに大きく影響していましたね。母親が乗る車はエンジンがかからなくなるポンコツ車。せっかくの彼女とのデートなのに止まってしまい、二人で押しがけしてましたから。

『ベスト・キッド』で、ダニエルの乗るポンコツ車
The Karate Kid [Credit: Columbia Pictures]

まあ、これがあって、カラテの師匠ミヤギに車をプレゼントしてもらったり、『コブラ会』で自動車販売のラルーソー・オートを経営することになるのですけど。

「Rattletrap」の意味

さて、こんなオンボロ車は英語でもいろいろな呼び方がありますが、rattletrapというのが面白かったので紹介。

rattleはガラガラの意味ですね。日本語でも、赤ちゃんをあやすおもちゃを意味しますし、後はrattle snakeでガラガラヘビの意味も。つまり、rattleはオノマトペなんですね。

だから、rattletrapはガラガラ・ガタガタ音を立てるものってこと。まさしく、オンボロ車そのものですね(笑)

rattletrap

(話し言葉)機械装置、特に自動車、使い古された。または、機械的に信頼できない、動作中に音が鳴るような。

(informal) A mechanical device, particularly an automobile, that is worn out, run down, or mechanically unreliable as indicated by noises it makes in operation.

『刑事コロンボ』コロンボのポンコツ車

このrattletrapは『刑事コロンボ』で使われていました。誰が私の駐車スペースにオンボロ車を止めたんだ?

男: Louise, who parked that decomposing rattletrap in my space?!
『刑事コロンボ』で、コロンボは車をポンコツ車と呼ばれる
Columbo [Credit: NBC]

もちろん、コロンボですよね(笑) 自分の車の後ろが気になるコロンボです。

『刑事コロンボ』で、コロンボは車をチェックする
Columbo [Credit: NBC]

まあ、コロンボの場合はお金がないと言うより、気にしないってだけでしょうけれど。

最後に

ということで、今回はキャラが乗ってる車でその人物がどういった生活・社会レベルか分かるというお話でした。ただ気をつけなきゃならないのは、レストアされた年代物の車もあったりすることですね。

それでは、また〜