ゲームのビンゴ

ゲームのビンゴ(Bingo)は皆さんも一度はやったことがあるはず。忘年会などで景品を当てる時におなじみのゲームですよね。

アメドラでは老人ホームで遊ばれているのがよく映像として出てきます。集団で楽しめるというのがいいのでしょうね。

『ベター・コール・ソウル』で、ジミーは老人ホームでビンゴ大会を行う
Better Call Saul [Credit: AMC]

このビンゴはアメリカバージョンとイギリスバージョンがあるみたいですが、我々は親しんでいる5x5のビンゴカードのものはアメリカバージョンですね。縦横斜めのいずれかの1列を揃えるんです。

ビンゴカード
Image by OpenClipart-Vectors from Pixabay

ビンゴの語源

さて、このビンゴですが、元は「Beano」(発音はビーノゥ、意味はお祭り・宴会)と言う名前で売り出したようです。しかし、誰かが列が揃った時ビーノゥと言うところをビンゴと間違えて叫んだところから、ビンゴという名前が始まったとか。なんだ、言い間違いかよ!(笑) ま、言語なんて所詮そんなもんですね。それが1920年代ですから、まだ新しいんですね。

Bingo (American version)

名前ビンゴの出処は不明だが、1920年代中盤に遡るかもしれない。ロウの友達の一人が勝ちにあまりに興奮して「ビーノゥ」という代わりに「ビンゴ」と叫んだと言う主張や、「ビンゴ」がベルの音に類似するという主張もある。

The origin of the name Bingo is unknown but may date to the middle 1920s. There are claims that one of Lowe’s friends was so excited to have won that she yelled out “Bingo” instead of “Beano,” or that the word echoes the sound of a bell.

数字以外でも並べられる

さて、このゲームビンゴは、ランダムの数字だけでなく、あるカテゴリー内から25個単語選んで自分でビンゴカードを作って遊ぶバリエーションもありますよね。

私が以前フィリピン留学した時に、グループクラスでこのビンゴをやることになって、テーマが野菜の時にひどく苦労した記憶があります。というのも、英語で25個もの野菜の名前を挙げられなかったからです(笑) 動物や色なんかでもやった記憶が蘇ります。

この、自分が予測したものを使ってビンゴするというのは、わりかしよく出てきますね。

『ママと恋に落ちるまで』での例

次のシットコム『ママと恋に落ちるまで』では、バーニーが毎年プレイボーイが選出する学校でビンゴしてると述べています。しっかりカードまで作ってるバーニーです(笑)

バーニー: Every year, Playboy releases a list of the top party schools in the country. I take the top 25, and I make up… a bingo card.
『ママと恋に落ちるまで』で、
How I Met Your Mother [Credit: CBS]

ですから、彼のビンゴカードにあるものは、彼が出現すると予想したものになるんですね。

ネットスラング的に使われる「ビンゴカード」

はい、こっからこの記事の本題(長かった・・・)

なので、ビンゴ(カード)を使って、自分の予想を表現することができるんです。この用法は、ネット上で非常によく見かけます。ある意味、ネットスラングと言ってもいいでしょうか。

例えばredditからは、クリスマスに起きたナッシュビルの爆発事件についてのスレ。あるユーザーは、この事件でビンゴに勝ったと勝利宣言。つまり、このユーザーは爆発をビンゴカードに書いていて(予想していた)、最後に列が揃ったということですね。本当かどうかは怪しいですけど・・・

Christmas Day terrorist bombing? I think I just won 2020 bingo.

他にも、イラクがトランプ大統領に逮捕状を出したというニュースでは、あるユーザーが、それは俺のビンゴカードにはないと述べます。つまり、そんな斜め上のことは予想していなかったんですね(笑)

This was not on my bingo card

と、こんな感じでビンゴカードで自分の予想を言えるのでした。なかなか面白い表現じゃない? 「それは予想してない」と単に言うより、「俺のビンゴカードにない」と言う方がなかなか洒落ていますよね。こういった表現はどんどん真似ていったら良いと思いますね。結局、言語学習なんて真似して覚えていくものですから。

それでは〜