「テンプル(Temple)」ってよく考えたら2つの意味があるじゃん

日本人なら英単語shrineとtempleの意味は結構早く覚えると思います。というのも、英語の教科書でよく出てくるからですね。

temple

祈るための僧院、日本では仏教の寺、神道の神社と対照的に。

A house of worship, especially:(in Japan) A Buddhist house of worship, as opposed to a Shinto shrine.

ところで、この「寺」の方の「テンプル(temple)」ですが、よく考えたら別の意味を持っていますよね。それが「こめかみ」の意:

temple

(人体)顔の両端で少し平らな箇所、目と額の後ろ、顎骨の上、耳の前。

(anatomy) The slightly flatter region, on either side of the human head, behind of the eye and forehead, above the zygomatic arch, and forward of the ear.

女性の横顔
Image by Alexander Krivitskiy from Pixabay

つまり、「テンプル」は2つの意味を(少なくても)持つようなのです。

海外ドラマでの「Temple」

ビッグバン★セオリー

ラジは寺院に行きたいと言い出します。ハワードは、ユダヤ教に改宗するのはやめたほうがいいよと実感が籠もったアドバイスです(笑)

ラジ: I’d like to go to temple.
ハワード: Buddy, trust me. You don’t wanna convert to Judaism.
『ビッグバン★セオリー』で、ラジとハワード
The Big Bang Theory [Credit: CBS]

フレンズ

女性陣とのトランプに必死になるロス。何を言われようが真剣そのものです。

レイチェル: Your whole face is getting red. Little veins popping out of your temple.
『フレンズ』で、トランプに熱中するロス
Friends [Credit: NBC]

英語には同形異義語がいっぱい

ここで問題。何故2つの全く別の意味を「temple」は持つのでしょうか?

実は、この2つの英単語は綴りは同じですが、語源が全く異なるからです(笑)

temple (n.1)

祈りのための建物、神々への礼拝のための殿堂、古英語「tempel」、はラテン語「templum」から。

“building for worship, edifice dedicated to the service of a deity or deities, “Old English tempel, from Latin templum”

temple (n.2)

両額横の平らな場所14世紀中旬、古フランス語のtemple(額横、11世紀)から。

“flattened area on either side of the forehead,” mid-14c., from Old French temple “side of the forehead” (11c.)

つまり、全く異なる単語が英語に入ってきた時に、たまたま綴りが一致したってことですね(笑) このような単語は同形異義語(Homograph)を言われ、英語では皆さんが想像する以上によくあるんですよ。

日本語での同形異義語は区別が付く

実は、日本語が漢字があるので、漢字にしちゃえば同形異義語はほぼないんですよね。例えば「こいん」と言うときに、英語の「coin」なのか日本語の「故院」なのかは判断がしやすい。しかし、英語はアルファベットしかないので、全く同じ綴りになってしまうというわけ。これは日本人が英語を勉強する時に気をつけなきゃいけない点。綴りが同じでも、語源は全く異なる可能性があるってことです。

英語での同形異義語の例:Tattoo

私が英語での同形異義語の例として好きな例が「Tattoo」こと「タトゥー」。日本語的には「入れ墨」のことですよね。でも、実は古くからの英語では「tattoo」は軍隊での「帰営ラッパ」のことなんです。これが鳴ったら、軍人はテントに帰る必要があるんです(笑) 逆に入れ墨の「tattoo」はタヒチ経由で最近に入ってきたものなんです。

この事実を私はポッドキャスト『A Way with Words』で知りました:

Tattoo Music Exclamation

Rodney in Suffolk, Virginia, is interested in the word tattoo. His grandmother didn’t use it to mean skin art. She used it to rave about seeing a great concert or band: “It was just such a wonderful tattoo!” It might have something to do with a musical military tradition involving a tattoo (of Dutch origin) that is unrelated to the skin tattoo (which has a Tahitian origin).

最後に

今回は「テンプル(temple)」が持つ2つの意味「」と「こめかみ」を見てみました。結局は語源が全く異なるものが英語に入ってきた時に偶然綴りが一致してしまっただけでした。

英語ではこのような同形異義語がかなりあるので、辞書で調べるときには注意するべきでしょうか。

もちろん、同じ語源でも時は経つにつれ異なる意味が派生したパターンもあるのですけどね。それでは〜


shrineだと・・・?↓