Jackpot!
『神話クエスト』で、ピーターの家でお宝を見つけるCW
Mythic Quest [Credit: Apple TV+]

日本語の「ジャックポット」の意味

ジャックポット」って既に日本語になってますよね。なんか大当たりした時に掛け声で「ジャックポット」って言う感じ。実際、辞書にも

ジャックポット

予想外の大当たり・大成功。
スーパー大辞林

と意味があって、予想外というニュアンスが入っているみたいですね。

だから、ギャンブルでの大当たりを指しているのは分かりますが、問題はジャックポットという名称そのものです。

「ジャック」はトランプの札のジャックっぽいでしょうか? 一方「ポット」は入れ物ってだけですから「ジャックポット」が大当たりを意味するまでには、かなりのギャプがある感じです。

そこで、この記事で「ジャックポット」の語源を追ってみました。

「Jackpot」の意味

その前に、まず、英語での「jackpot」の意味を見てみます:

jackpot

  1. A money prize pool which accumulates until the conditions are met for it to be won.(条件が合って勝ち取るまでに積み重ねられる賞金)
  2. A large cash prize or money.(高額な賞金)
  3. An unexpected windfall or reward.(思いがけない棚ぼた、予想外の報酬)

とあって、一般的には巨額な賞金のことですね。これは日本語と一緒。そして「予想外」というのも同じですね。

冒頭に挙げた『神話クエスト』の場面は、CWが他人の家の書斎を漁って、見つけものを発見したところ。「Jackpot!」と叫んでいるのは、つまり、予想外にも何かお宝を見つけたんですね。

以下、これ以外にも海外ドラマでの「jackpot」の使われ方を確認してみます。

フレンズ

ロス: When you’re playing a machine and it hasn’t paid out, a lurker waits for you to give up and then they swoop in and steal your jackpot.
『フレンズ』で、スロットマシンの賞金を盗まれるフィービー
Friends [Credit: NBC]

『フレンズ』ではスロットマシンのジャックポット。フィービーがジャックポットを当てますが、機械が詰まってコインが出てこないため店員を呼びに行くと、第三者がフィービーのコインを盗んでいきます。

コブラ会

ダニエル: She’s a beaut, ain’t she?
アマンダ: If you’re looking for a deal, you hit the jackpot.
『コブラ会』で、車を売るラルーソ夫妻
Cobra Kai [Credit: YouTube Premium]

車を買うか迷っている客にダニエルとアマンダ夫妻は「hit the jackpot」と車を勧めます。

hit the jackpotは「ジャックポット」を使ったイディオムですね:

hit the jackpot

(idiomatic) To receive a more favorable outcome than imagined, especially by good luck.

(イディオム的)想像よりもより好ましい結果を得ること、特に幸運で

ビッグバン★セオリー

シェルドン: I’m telling you, Amy hit the boyfriend jackpot.
『ビッグバン★セオリー』で、シェルドンはエイミーのことをアレックスに語る
The Big Bang Theory [Credit: CBS]

シェルドンもイディオム「hit the jackpot」を使って、彼女エイミーはボーイフレンドのジャックポットに当たったと自画自賛です(笑)

「Jackpot」の語源

それでは「ジャックポット」の語源を見ていきたいと思います。語源はポーカーみたいですね。ジャックはジャックのペアーから来ていて、ポットは掛け金を貯めておく場のことでした。詳しくは以下の記事に:

jackpot (n.)

The regular Draw-Poker game is usually varied by occasional Jack-Pots, which are played once in so many deals, or when all have refused to play, or when the player deals who holds the buck, a marker placed in the pool with every jack-pot. In a jack-pot each player puts up an equal stake and receives a hand. The pot must then be opened by a player holding a hand of the value of a pair of knaves (jacks) or better. If no player holds so valuable a hand the deal passes and each player adds a small sum to the pot or pool. When the pot is opened the opener does so by putting up any sum he chooses, within the limit, and his companions must pay in the same amount or “drop.”

標準のドローポーカーは通常、時々起こる「ジャックポットゲーム」で変化を持たせる、それは、多くの手札が配られた時や、誰もプレーしない時、またはバック(ジャックポットで掛け金のプールに置かれる印)を持つ者が手札を配る時に遊ばれる。ジャックポットでは、各々のプレーヤーは同額の掛け金を賭け、手札を受け取る。掛け金のポットはジャックのペアかそれ以上の手札を持っているプレーヤーによって「開かれ」なければならない。もし一人もジャックのペア以上の手札がなければ、各々のプレーヤーは少額をポットに加える。ポットが「開かれて」いる時、開いている者は「開く」ためにポットに任意の金額を制限内で加える。そして、他の参加者も同額をポットに「落とさ」ねばならない。

ポーカーのロイヤルストレートフラッシュ
Image by david-k from Pixabay

ということで、「ジャックポット」をしているとポットに掛け金が溜まっていき、最後に総取りってことのようですね。そこから英語の「jackpot」と日本語の「ジャックポット」が由来したのでした。ジャックはトランプのジャックで予想通りですね。ポーカーのジャックのペアの手札とは思いませんでしたけど(笑) ポットは掛け金を貯めていく場所でした。

最後に

今回は「ジャックポット」の語源について調べてみました。結局、ポーカー由来なんですけど、今では日常会話でポーカーでの文脈で使われることはなく、スロットマシンに取って代わられているのが面白いですね。まあ、イディオム的に「思いがけない幸運・発見」としての使われ方はされ続けていますけど。

ジャックポットの語源が結構面白かったので、語学勉強してる身としては、これこそジャックポットなのかもしれませんね(笑)

うまく落ちたところで、それでは〜


バックを使ったイディオム