文末の「XO」の意味

日本でXOと聞けば中華調味料のXO醤を思い出す人がほとんどでしょう。あるいはマルバツゲームかな。

でも英語でXOはまた違った意味があります。メールや手紙の文末で、「X=キス、O=ハグ」の意味で使われるんですね。

Xは昔からあってキスの意味で使われていて、Oがその後出来たみたいですね。腕で輪っかを作ってハグしてるように見えるそうです。「ハグハグ」とか「ダキダキ」と言った感じ。

xoxo

XOXOは北アメリカでハグとキスの略称であり、通常XOやXOXOと書かれる。そして、手紙、メールやテキストメッセージの最後に置かれて、誠意、信用、愛、良い友人関係を表現するのに使われる。イギリスではフレーズ「hugs and kisses」が幅広く使われ、XOやXOXOは使われない(XやXXでキスを表すが)。

X/xで「キス」を表し、O/oで「ハグ」を表す。Xがキスを表すのは1763年からあり、中世の時代、読み書きできない人が署名代わりに「X」を書いてキスしたことが発端だ。「O」の使用はより最近で、例えばマルバツゲームのXとOのような類似から恐らく生み出されたのだろう。正確な語源については推測的な理論が多く出回っている。

XOXO Is an abbreviation in North America known as Hugs and kisses it is commonly written as XO or XOXO. It is also an informal term used for expressing sincerity, faith, love, or good friendship at the end of a written letter, email or text message. In the United Kingdom, the phrase ‘hugs and kisses’ is widely used but XO or XOXO are not (though X, XX etc. for ‘kisses’ is).

From use of X/x to mean “kiss” and O/o to mean “hug”. Use of “X” to indicate a kiss attested since 1763, preceded by medieval use of “X”, which was then kissed, by illiterates to indicate a signature. Use of “O” is more recent, and presumably created by analogy (e.g., X/O in tic-tac-toe). Speculative theories on precise origins abound.

いずれにせよ、恋人・友人・家族などの親しい間の文字でのコミュニケーションで使われる感じですね。

海外ドラマでの「XOXO」

早速、この「XOXO」の使用を海外ドラマのシーンを通して確認していきます。

メンタリスト

『メンタリスト』からはチョウとリグズビーの会話。ヴァンペルトに未だ未練があるリグズビーにチョウは他の女性を見つけろとアドバイス。その通りと意欲に燃え出したリグズビーは、メール上のXOで終わる関係とはおさらば、リアルのハグとキスを手に入れる決意です。ここで、Bullpenは野球のブルペンでなく、イディオム的に野球のピッチャーみたく「次から次に恋人を替える」の意味。exclusiveの逆ですね。

チョウ: Find a woman.
リグズビー: Yeah, you know what? You’re right. I will. It’s what I have to do. Bullpen. Not even an XO at the end.
『メンタリスト』で、リグズビーの女性関係で勇気づけるチョウ
The Mentalist [Credit: CBS]

ビッグバン★セオリー

女性陣から「キスしたことはある?」と聞かれたシェルドン。正直に家族のみと答えますが、少し考えて、人工呼吸で尼さんを救った話をし始めます。救った尼さんからは毎年クリスマスにXとOが沢山のカードが届くそうです。これも、XOの意味がわからないとチンプンカンプンですね。

シェルドン: every year I get a Christmas card from her signed with too many X’s and O’s.
『ビッグバン★セオリー』で、シェルドンとペニー達はバーで飲む
The Big Bang Theory [Credit: CBS]

The Circle アメリカ編

チャットがコミュニケーションツールのリアリティ番組『The Circle アメリカ編』からは、ネカマが男を騙す場面。ショートメッセージの文末にちゃんと「xoxoxo」を使っていますね(笑)

『The Circle アメリカ編』で、catfish同士がXOXOXOとチャット
The Circle [Credit: Netflix]

ブラック・ミラー

最後に応用問題です。以下のシーンは『ブラック・ミラー』から。ショートメッセージを送るのに、文末をどうするか悩んでいるシーン。結局Sorryだけにして送るんですけど、ここをどうしようと逡巡しているか分かりますか? 当然「XOXO」ですよね。送り先がゲーマー仲間の男性で、しかもこの本人は同性愛者じゃないので困っているんです(笑) なんでそんな複雑な状況が生まれたかは、本編で確認してみてください。

『ブラック・ミラー』で、x付きのショートメッセージ
Black Mirror [Credit: Netflix]

最後に

今回はメール用の文末に置かれる「XOXO」の意味の紹介でした。

「X」はキスなので「チュッチュ」あたりでしょうが、「O」の訳は何がいいんでしょうね? 「ハグハグ」としたいんですけど、なんか噛んでるように聞こえてしまいます(笑) 「ダキダキ」はOの意味を知ってれば分かりますが、初見だと難しいかな? そもそもハグする文化が日本にはないので、頭を撫でる「ナデナデ」あたりが日本っぽいかもしれませんね。

今日はここまで。それでは〜、XOXO