前日を意味する英語の「イブ(eve)」って一体なんだ?
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Do you mean as in Eve Eve?
As in Adam and Eve?
クリスマスイブに考える、「イブ」って?
今日は12月24日。海外から日本では一番重要なイベントの日と誤解されているクリスマスイブです。本番より重要ってありえない気がするんだけど(笑)
いずれにしても、クリスマス本番の前日ですよね。そして、その前日を意味する単語がイブ(EVE) なわけです。でも、ふと疑問に思うんですよ。
そもそも、なんでイブなんだ? って(笑)
なんか、女性の名前っぽいですけど、関係あるのでしょうか? それとも、クリスマスに関する聖書的な何かなのか?
『フレンズ』の例
例えば、次の『フレンズ』では、フィービーが「ハッピー・クリスマス・イブ・イブ」と挨拶してますね。これは12月23日ってこと。
と思ったら、別にイブはクリスマスの専売特許ではありませんでした:
『ビッグバン★セオリー』の例
『ビッグバン★セオリー』では、ペニーが新年の前日(大晦日)をイブで表現してますね。ボールを落とすのはニューヨークはタイムズ・スクエアの新年恒例行事。
ということで、イブは単に前日を表すだけ。
Wiktionaryでの「Eve」の定義
ここで壁にぶち当たってしまいます。そこで、困った時のWiktionaryを当たってみると、
Etymology: eve
中英語の名詞evenから来ている。最後のnは欠落した。
From a variant of the Middle English noun even (itself from Old English ǣfen), with a pre-1200 loss of the terminal ‘-n’, which was mistaken for an inflection.
とあるじゃないですか! なんと、evenから来てるんです。知ってる英単語だ(笑)
そこで、語学学習あるあるrabbit holeに意を決して突入してみます。
まずは、even。
even
(古く詩的で)宵。
(archaic or poetic) Evening.
なんと、元々evenだけでeveningを表していたのか! それじゃあ、ingはどこから来たんだ?
Etymology: evening
evenのing形に対応。
corresponding to even + -ing.
ということで、eveningって、元々動詞even(宵になる・暗くなる)の進行形だったんですね。うっそー(笑)
それじゃあ、気になるのはmorningじゃない? こっちもing形じゃん。そこで見てみると、
Etymology: morning
mornのing形に対応。
corresponding to morn + -ing.
morn
(今は詩的)朝。
(now poetic) Morning.
やっぱし・・・(笑) こういうのが言語学習の面白いところだったりします。糸をたどっていくと、次から次に分岐するんです。
他に、ingが付きそうな時を表す単語はと考えも見当たらないので、適当に検索してみると、ものの見事にヒット。nooning(笑)
nooning
- (古く方言的)正午のお昼寝
- (古く方言的)昼食
- (archaic, dialectal) A nap or rest in the middle of the day
- (archaic, dialectal) lunch; a meal in the middle of the day
この辺にしときますけど、こんな繋がりがあるなんて正直びっくり。だって、morningとかeveningなんて、学校で一番最初に習った英単語ですよね。それがmorn, evenから来てたなんて・・・。そして、そのevenのnの欠落が前日のeveだったなんて。
最後に
だからまとめると、「イブ(eve)」は宵の古い言い方「even」から来てて、特別な日の前夜・前日を意味してるんですね。よし、これで赤い糸が全部つながった(笑)
イブなんて既に日本でおなじみの単語も、調べてみると面白いもんですね。それでは、この辺で〜
コルクボード上で写真を糸で結ぶお約束↓
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