「Make Conversation」には「礼儀として会話する」の意味
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「Make Conversation」の意味
「make conversation」はそのまま字句通り訳せば「会話を作る」、つまり会話をする(持つ)の意味ですが、実は裏には「礼儀として、無言じゃ悪いから」というニュアンスが追加されます。
例えば、営業さんが商品説明のため得意先を訪問して、相手の部長が会議室に現れるまで相手方の部下の方と待っているとしましょう。部屋はシーンと静まり返ってます。遠くでの喧騒が聞こえてくるかもしれません。でもさすがにそんなことしたら、営業失格ですよね。なんか話題を出して、会話を作って、その静寂を破る必要があるのは言わずもがな。天気の話だったり、最近あったちょとした面白いエピソードなど、とにかく会話を作るんですよ。これが「make conversation」の意味なのです。
実際、
make conversation
礼儀として、時間つぶしに、社交的に他人と関わると努力して、他人と話すこと。
To talk with someone out of courtesy, to pass time, or in an effort to engage with them socially.
とありますね。だから、単に話すのとはちょっと違うんです。
海外ドラマでの「Make Conversation」の例
この「make conversation」、海外ドラマではよく出てくるんですよね。そこで、その実例を以下見てみましょう。
『メンタリスト』から
ジェーンが参考人を尋問するシーン。好きな音楽を聞くと、pleaseで止めてくれと参考人。ジェーンがそんなこと興味がないことは承知みたいでのようですね。マインド・ゲームの始まりです。なお、ここの、ジェーンの「I’m just making conversation」は、急に持ち出した質問などを相手に訝しがられた時に使われます。何の裏もない、ただ会話のための質問ということ。
参考人女性: Mr. Jane, please. I know your games. You don’t care what type of music I like.
ジェーン: I’m just making conversation. Getting to know you.
『グッド・ウィッチ』から
『グッド・ウィッチ』の市長がキャシーのことを男性に聞くと、なんでそんなこと聞くのか訝しがります。市長は「Just making conversation」です。何も話題が無いよりは・・・ということ。
男: No. Why do you ask?
市長: No reason. Just making conversation.
『ギルモア・ガールズ』から
カークの生態を観察するローレライとルークの場面。ルークによれば、カークはデートの練習をしてる最中。デートの試運転をビデオカメラで撮ります。ここでは、Talkingとmaking conversationという2つの似た表現がありますが、微妙に違ってるのは皆さん既にご承知のことと思います。making conversationは、どちらかというと、会話が続かずシーンとぎこちない沈黙が流れた時に、なんとか会話を続行するという高度なテクニックです。デートでは最重要ですね(笑)
ルーク: Practicing. His date. He’s doing a test run… Talking, eating, making conversation.
『プリズン・ブレイク』から
刑務官のベリックがマイケルの妻のconjugal前の身体検査を見守ってるシーン。それだけでも気色悪いんですけど、「これが初めてか?」等聞いてきます。一応、「I’m just trying to make conversation」と言いますが・・・
妻: No.
ベリック: Don’t worry, I’m just trying to make conversation.
最後に
今回は「make conversation」という表現を見てみました。会話を持つんですけど、その背後には意図的にするニュアンスが含まれます。
そして、急に持ち出した会話に対して「make conversation」を言い訳とするパターンもよく出てきます。「Just making conversation」と進行形になることが多いですね。
片思いの人に探りを入れるのに、
自分: 好きな料理は何?
相手: 肉じゃが。でもなんで?
自分: (あわわわわ、汗)Just making conversation.
とかね。
ところで、友達・恋人等親しい人とつるんでいる時に「make conversation」をすることは皆無ですよね。だって、別に無言でも全く問題ないから。でも、第三者相手だったり、公式の場では、社会通念上少なからず「make conversation」をする必要があるのです。めんどくさくてもね。それでは〜
「make conversation」すべきシチュエーション↓
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