英語スラング「Bang」の持つ意外な意味について
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「Bang」の持つ「バン」という音の意味
英語のbangには「バン」という音の意味があります。日本語と全く同じアイデアですね(笑) なお、分かりにくいですが、発音の最後に/ŋ/の音があるのが日本人的に見逃しがちな点。
bang
突然の衝突音。
sudden percussive noise.
「ビッグバン」理論の語源
このブログでも度々紹介しているシットコムの『ビッグバン★セオリー』ですが、元を辿れば物理学での「ビッグバン理論」から来ている題名なのは明らか。
そのビッグバンも、英語で書けば「big bang」と今回のbangが出てくるんですね。そして、この理論の名称の由来は次のインタビューからなんだそうです:
一つのアイデアとしては、この世界は有限時間以前に一つの大きな爆発によって誕生したというものだ。このビッグバンのアイデアは私には不満足に思える
One idea was that the Universe started its life a finite time ago in a single huge explosion…This big bang idea seemed to me to be unsatisfactory
つまり、宇宙誕生の最初の大きな爆発を「big bang」と言っているのでした。bangのイメージに見事に合ってますね。
スラング「Bang」の持つ「性交」の意味
そんな「bang」ですが、意外にもスラングで「性交」の意味があります(笑):
bang
(スラング、他動詞、自動詞、通俗)性交を行う。
(slang, transitive, intransitive, vulgar) To engage in sexual intercourse.
次は以前紹介した『クレイジー・エックス・ガールフレンド』の名曲の一つ『The End of The Movie』ですが、歌詞に「Never bang your ex-boyfriend’s dad」と出てきます。これは「元カレの父親とやってはいけない」と歌っているのですね(笑) Spoiler Alert: レベッカはやってしまいます・・・
『エミリー、パリへ行く』の「bang」ネタ
ここまでくれば、最近シーズン2が出たきた『エミリー、パリへ行く』の次のbangネタを理解することができるようになりました。
エミリーはパリに引っ越してきたばかりで、欧米でおなじみの階数の数え方の違いで、階下のガブリエルの部屋を自分の部屋と勘違いし、ドアをbangしてしまうんです。それを謝るエミリーに、ガブリエルは「いつでもbangして」と言うんですね。ここでエミリーが何故「funny」と言ってるかは、この記事を読んできた方なら、もうお分かりのはず。
ガブリエル: No problem. Bang any time.
エミリー: You’re funny.
つまり、エミリーはドアを叩く意味で「bang」を使っているのですが、ガブリエルの言い方だと「いつでもやりに来ていいよ」と聞こえるのですね(笑) さすがパリっ子です。
最後に
今回は『エミリー、パリへ行く』を復習がてら見てた時に気付いたbangネタを解説するため、スラングのbangまで一通り見てみました。
ちなみに、ノリノリ音楽をスラングでbangerというのですが、それはまた別の記事で。それでは〜
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