「Shit」とは?

カタカナにすると「シット」となって座るを意味する「sit」と区別がつかなくなる困った「shit」ですが、実は人前では使えないお下品な単語です。基本的な意味は「」で、驚きを表す「Holy shit!」とか、苛立ちを表す「Shit!」なんかが有名ですね。ちなみに、後者は日本語でも苛立ってる時・思い通り行かない時「くそっ!」と毒づくので、発想は同じですね(笑)

そんなshitは動詞としても海外ドラマで度々登場します。名詞だと「糞」の意味があるので、動詞で「糞する」の意味があるのは想像しやすいでしょうか。

shit

(intransitive, vulgar, colloquial) To defecate.

(他動詞、卑しい、話し言葉)排便する

ただ、shitにはもう一方の「騙す」の意味方があるのは初耳かもしれませんね。コンテキストもそうですが、後者は現在進行形で出てくるのでかなり区別を付けやすいと思います。

shit

(transitive, vulgar, colloquial) To fool or try to fool someone; to be deceitful.

(他動詞、卑しい、話し言葉)騙す、または誰かを騙そうとする、人を欺く

海外ドラマでの動詞「Shit」

それでは、それぞれの意味の使われ方を、海外ドラマで見ていきましょう。

糞する意味の「Shit」

今回調べていて分かりましたが、shitをこの「糞する」の意味で使うのはあまりないですね。だって、そもそも、日常会話で「糞する」って使わないですからね(笑) 会社でもよおして「トイレに行く」とは言いますが、「糞する」とは絶対言いません。「うんちする」なんて直接表現するのは子供だけですし。そして、その子供には「うんちする」の特別な言い方「poo」が英語には既にあるし、「shit」なんて単語を使おうものなら「Language!」と親に怒られちゃいます。また、どうしても大人がその行為を表現する必要がある場合には、フォーマルな「defecate(排便する)」がありますからね。それで「shit」が糞するの意味ではあまり出てこないのだと推測します。

ただ調べてみると、ある場合にだけこの糞する「shit」が非常によく使われるんですよ。皆さん、どんな時だか分かりますか? それは・・・

うんこ漏らした時(笑)

そうなんです。漏らした時は「shit oneself」なんですね。

ゲーム・オブ・スローンズ

例えば、次の『ゲーム・オブ・スローンズ』では、ハウンドを助けた男が、ハウンドが死んでると思い埋葬しようとしたら咳をしたので「うんこ漏らしそうになった」とします(笑)

男: When I found you, I thought you’d been dead for days. I was gonna give you a proper burial and then you coughed. Oh, nearly shit myself.
『ゲーム・オブ・スローンズ』で、ハウンドが助けられる
Game of Thrones [Credit: HBO]

アーチャー

他にも、アニメ『アーチャー』では、何かが臭ってきたため、シリルにうんこ漏らしたか尋ねるアーチャー(笑) と言った具合。

アーチャー: Oh, my god, did you shit yourself?

Archer/Season 7/Episode 3

騙す意味の「Shit」

お次は騙すの「shit」。ぶっちゃけ、こっちの意味での使用例のほうが多いくらいです。なので、上で出した「うんこ漏らす」を覚えるくらいなら、こっちを覚えましょう(笑) 意味が騙すなので、上で出たfoolingやkiddingの親戚と思ってもらって間違いありません。ただ、わざわざ野卑な「shit」を語彙としてチョイスしてるので、こっちは凄味があります。

例えば、マフィアの親分に儲け話を持っていくとします。話を聞き終わると親分にドスの利いた声でこう言われるんです:

Are you shitting me?

この意味は一目瞭然。俺をうまい話ではめようとしてるんじゃないだろうな?ってこと。騙したら東京湾に沈められそうな勢いです(笑) このように、この意味でのshitは進行形で使われることが多いですね。

それでは、海外ドラマの例を見てみましょう。

HOMELAND

次は『HOMELAND』から。誰が捕まえたブロディを尋問するかで、ソウルはキャリーを指名します。これを聞いたクインは「Are you shitting me?」です。もちろん、うんこするんじゃないですね。クインは二人の過去の関係を知ってるので、「冗談でしょ?」と驚いているんです。

CIA重役: who goes in there and talks to him?
ソウル: Carrie.
クイン: Are you shitting me?
『HOMELAND』で、ブロディを尋問しようとするクインとソウル
Homeland [Credit: Showtime]

ウォーキング・デッド

最後は『ウォーキング・デッド』。 この場面は単なるセリフじゃなく、ご自身が主人公となって『ウォーキング・デッド』の世界に迷い込んだとして考えてみて下さい。実はこの場面を紹介したかったんです(笑)

不思議な街の一角に来ます。「Turn Around and Live(引き返して生きろ)」と警告が道路に書いてあります。

『ウォーキング・デッド』で、リックは旧友を訪ねる
The Walking Dead [Credit: AMC]

あなたは先に進み、ある家に入ります。そして二階へ階段を上っていくと、カーテンに「Not Shitting You」と書かれてあります。さて、ここのshitはどんな意味でしょうか? あなたならどうしますか?

『ウォーキング・デッド』で、階段を登るリックとミショーン
The Walking Dead [Credit: AMC]

もちろん「冗談ではないぞ」と警告しているんですね。だって、カーテンの裏にはご丁寧にも斧が隠されているのですから(笑)

『ウォーキング・デッド』で、ミショーンを狙う斧
The Walking Dead [Credit: AMC]

ちなみに細かいですが、この斧に付着してる血糊は過去に犠牲者が居たことを想起させますね。そして、この斧の柄には、なんと「Told You」と書いてあるんです! これは「言ったでしょ」というニュアンスですが、斧の餌食となった者向けに書いても、本人は死んでるので読めなく意味ない気がするんですけど・・・(笑)

最後に

今回は動詞 Shit の持つ2つの意味「糞する」と「騙す」を見てみました。海外ドラマでは後者の意味を覚えておいて損はありませんね。

自分は海外ドラマ見始める前はこういった卑語(fuck, shit, bitch,…)は敬遠してたんですけど、海外ドラマ見てたらいつの間にかOKになってしまいました(笑) 逆に出てこないとリアルでないし、物足りない感じがします。不思議なもんですね。それでは〜


「piece of shit」になるとクソでなくなります↓